Microsoft TeamsとRPAの“合わせワザ”で仕事はどこまでラクできるのか?
NTTデータとMicrosoftは、「Microsoft Teams」と「WinActor」を連携させることで、有給休暇、残業などの申請業務や資料作成を省力化するという。鹿島建設で既に実証実験が進んでいる。
TeamsとRPAを組み合わせると何がどうラクになるのか
NTTデータは、同社のRPA(Robotic Process Automation)ツール「WinActor」と、Microsoftのコラボレーションツール「Microsoft Teams」を連携させて、Teamsのチャットメッセージによって申請業務や「Microsoft Office」の操作をWinActorが自動で実行できるようにする。
WinActorとTeamsの連携は、NTTデータとMicrosoftが2020年6月に開始した新たなデジタルソリューションの実現に向けた協業の一環だ。従来は操作担当者が申請画面で入力していた業務を、Teamsのチャットによる会話形式で指示を送り、WinActorがその指示に基づいて業務を自動実行する。
例えば、「社内システムと連携させて、Teamsでのチャット経由で有給休暇や残業申請を行う」「Teamsでのチャットから検索キーワードを入力し、社内ポータルサイトやインターネットサイトから情報を収集する」「Teamsでチャットで指示し、稼働集計や報告資料作成などのOffice操作を行う」といった使い方が可能だ。
本ソリューションについて、2021年2月1日〜2月28日に鹿島建設で実証実験を実施した。同実証実験は、NTTデータと鹿島建設、日本マイクロソフト、ニーズウェルの4社で実施し、業務効率化の効果を測定した。ニーズウェルは鹿島建設の社内システムを開発しており、今回の実証ではシナリオの作成と改修を支援した。
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