2022年は「採用活発化」の年 ジョブカンが利用状況データを公開
クラウドERP「ジョブカン」の利用状況データから、採用活動や働き方に関してのコロナ禍の影響が明らかになった。
クラウドERP「ジョブカン」を提供するDONUTSは、ジョブカンの利用状況データから、1社あたりの新規求人作成数や交通費精算機能利用数の推移を発表した。
採用活動は回復基調?
採用管理システム「ジョブカン採用管理」の利用状況を見ると、2022年1月の1社あたりの求人作成数は99.1件となり、初めて緊急事態宣言が発出された2020年4月と比べて3倍以上だった。
DONUTSによれば、年ごとの平均値は2020年が30.4件、2021年が44.2件、2022年(11月まで)が69.8件となっており、採用活動はコロナ禍から回復傾向を見せているようだ。
2022年9月にパーソルホールディングスが企業の経営層や人事担当者を対象に実施した調査では、人材採用に関して「目指す姿と現状にギャップがある」と回答した人の割合が58.5%に上った(注1)。採用活動が活発化する裏で「理想通りの人材を採用できない」という企業の悩みも浮き彫りになっている。
交通費精算利用率で見る「外出自粛」の影響
経費精算システム「ジョブカン経費精算」の利用状況を見ると、通勤以外で発生した交通費精算機能の利用率はコロナ禍以前には23%程度だったが、現在は15%程度で推移している。この割合が落ち込んだ時期はオミクロン株の流行や全国的なまん延防止等重点措置の期間と重なっており、DONUTSは「長引くコロナ禍で徐々に対面営業からWeb商談への切り替えが進んだ」と指摘する。
2022年はキーマンズネットの記事閲覧ランキングでも人事系の記事が多くランクインした(注2)。コロナ禍の影響を大きく受けた分野だからこそ、企業の注目が高まっていると思われる。
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