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従業員が燃え尽きる前に知りたい 仕事と生活「分けたい」派は何割?

仕事と生活を「分けたい人」はどれくらいいるのだろうか。こういった従業員の働き方の好みを知っておくことが「燃え尽き症候群」予防に役立つと専門家は語る。

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HR Dive

 従業員のワークライフバランスについて、興味深い調査結果が明らかになった。

 IWGが2022年11月に発表した人事担当者へのアンケート結果では、ハイブリッドワークを導入した理由として、55%が「従業員の育児の悩みを解決するため」と回答し、47%が「ワークライフバランスの改善や従業員の精神的な問題を解決するため」と回答した。しかし、ほとんどの回答者は「オフィスで過ごす日数と生産性や健康状態との間に相関関係がある」と述べており、オフィスワークの価値も認めている(注1)。

 多くの従業員にとって、オフィスワークとテレワーク両方の利点が受け入れられているようだが、そもそも仕事と生活のバランスはどのように考えられているのか。

仕事と生活は分けたい? 分けたくない?

 Gallupは2022年第3四半期の調査で、米国の正社員とパートタイマー約1万6000人を対象に、ワークライフバランスの好みについて質問した(注2)。同社はその中で「仕事と生活が分離している9時〜5時の仕事」と「1日を通して両者が混合している仕事」のどちらが好みかを回答者に尋ねた。

 Gallupのワークプレイスマネジメント部門チーフサイエンティストのジム・ハーター氏によると、それぞれの選択肢を選んだ回答者数はほぼ同数だったようだ。

 また、仕事と生活を完全に分離することを好む「スプリッター」と、仕事と生活の混合を好む「ブレンダー」の構成比が、業種によって異なることも分かった。例えば、生産現場や第一線で働く人たちは、59%がスプリッターであり、全カテゴリーの中で最も高い数値を示している。一方、医療・福祉従事者では54%がブレンダーだと回答している。他の業界ではその中間の割合で、管理職は最も均等に分かれており、49%がスプリッター、51%がブレンダーと答えた。

 働く場所による違いも見られた。ハーター氏によると、オフィスワーカーは61%がスプリッターで、39%はブレンダーだった。一方、ハイブリッドワーカーとテレワーカーの60%はブレンダーで、40%はスプリッターだった。

 「管理職はチーム内にそのような嗜好が存在することに気づいていないかもしれない」とハーター氏は指摘する。同氏によれば、スプリッターとブレンダーは、自分が望む働き方を実現するために、今とは異なる勤務形態を望む可能性がある。

 これは多くの雇用主にとって有用な知識かもしれない。2022年10月に発表されたFuture Forumのパルスサーベイの結果によれば、2年以上にわたるパンデミックによって雇用主は疲弊しており、パンデミック前の規範に基づいてオフィス回帰を計画している可能性がある(注3)。

 「スプリッターもブレンダーも、高いエンゲージメントと生産性を発揮できる。しかし、従業員がどちらのタイプなのかを把握しないと、エンゲージメントが低下し、大切にされていないという意識が芽生え、燃え尽き症候群になる可能性がある」とハーター氏は警鐘を鳴らす。

 2022年9月に開催されたQuartzのバーチャルイベントの講演者によれば、管理職は、特にハイブリッドワークやテレワークにおいて、チームの運営方法と時間を計画するためにワークフローの設定も見直すのも効果的なようだ(注4)。「管理職はチームの好みを知ることで、週末や勤務時間外に電子メールを受信するなど、特定の仕事のシナリオにどうアプローチするかを決定できる」とハーター氏は述べた。

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