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ERP導入プロジェクトの成否を大きく左右する“見落としがち”なポイント

ERP導入プロジェクトには“見落としがち”な重要ステップがある。プロジェクトの成功を左右するそのステップや、見落としてはいけない理由とは。

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 ERPの導入には大きなリスクが伴うため、導入プロジェクトのリーダーは成功の可能性を高めるために多くのステップを踏む必要がある。

 そんな複雑なERP導入プロジェクトで“見落としがち”な重要ステップがある。プロジェクトの成功を左右するステップと見落としてはいけない理由とは。

プロジェクトの成否を分ける重要ステップとは?

 ERPの導入プロジェクトで特に見落とされがちなステップは、プロジェクトの初期段階で主要なステークホルダーを正しく巻き込むことだ。

 プロジェクトの初期段階で主要なステークホルダーが参加しなければ、プロジェクトにさまざまな形で悪影響が生じる。例えば、データ移行のような重要なタスクをプロジェクト計画に入れ忘れるなど、大きなミスを犯す可能性がある。さらに、ステークホルダーを最初からプロジェクトに加えないことで、途中からプロジェクトを支援してもらえなくなることもある。

 導入プロジェクトチームは、まず新しいERPシステムの影響を受けるステークホルダーを特定する必要がある。対象者は一従業員から一部門、会社全体まで多岐にわたる。

 主要なステークホルダーは、プロジェクトにおいてさまざまな役割を果たすことになる。アドバイザーの役割を果たす人もいれば、プロジェクトチームのメンバーがエスカレーションした問題に対処する人もいる。プロジェクトの最初から最後まで、積極的にチームのメンバーとして参加する人もいれば、プロセスの特定の段階でのみ意見を述べる人もいる。

 適切なステークホルダーをプロジェクトに参加させることで、プロジェクトに多くの利益をもたらすことができる。ステークホルダーの専門知識は、導入チームがERPベンダーを評価するのに役立ち、ERPの構築とテストの支援も期待できる。また、同僚に対する情報の伝達やシステム導入の手助け、新しいプロセスの文書化も期待できる。

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