仕事に自信がない人ほど頻繁に転職 企業にできることは?
自分の仕事の質を低いと考える人は離職を検討する可能性が高いという。従業員が自身の仕事の質を高いと思えるために、企業ができることは何だろうか。
JFFによると、「仕事の質」は給与や福利厚生といった有形の要素と、職場文化や昇進能力といった無形の要素の両方によって定義される。
JFFが2023年8月31日に発表した報告書によると、従業員のおよそ5人に2人が「自分の仕事の質は低い、および普通」と答えている。注目すべきは、質は低いおよび普通の仕事に就いている従業員は、質の高い仕事に就いている従業員に比べ、過去12カ月の間に離職を考えた割合が高いという点だ。
企業がどのような振る舞いをすれば、従業員が「質の高い仕事に就いている」と思えるのだろうか。
従業員が自信を持つために企業にできること
質の高い仕事に就いている人は、他の人に比べて「高品質な仕事に就くためのスキルがある」「雇用主がより良い仕事に就くために必要な訓練やリソースを提供してくれる」と回答する割合が高かった。雇用者による従業員の能力開発がますます重要になっていることを物語っている。
McKinsey Global Instituteが2023年2月に発表した報告書によると、景気減速の影響で雇用主が投資に懸念を抱く一方で、従業員の能力開発に力を入れている企業は(注1)、業界で優位な立場を得ている可能性がある。同報告書によると、業界の上位に位置する雇用主は従業員に継続的な学びの機会を提供し、昇進や異動に関する事項を明確にし、従業員がそれらの機会を利用しやすくしている。
雇用主はまた、スキルアップの機会をめぐるコミュニケーションに関しても、さらに努力する必要があるだろう。教育プログラムを提供するD2Lの報告書によると、多くの従業員はスキルアッププログラムに高い関心を有する一方で、それがどのように昇進につながるかを理解していないという(注2)。
また、他の調査によると、特に経済情勢が不安定な時期には、これらのプログラムに対する需要が増加し続けるだろうとのことだ(注3)。
出典:Quality jobs encourage advancement, learning, workers say(HR Dive)
注1:To gain an edge in a looming recession, focus on employee development, McKinsey says(HR Dive)
注2:Many workers lack access, understanding of continuous upskilling(HR Dive)
注3:Shaky economic conditions drive workers to seek upskilling, professional development(HR Dive)
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