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Microsoftが決算で絶賛した「あの」セキュリティサービスとは

Microsoftは2023年第1四半期の決算で、ある自社サービスを「自画自賛」した。どのようなサービスだろうか。

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Cybersecurity Dive

 Microsoftの2023年の第1四半期の決算は、セキュリティ分野の需要増加に伴うクラウドサービスの堅調な伸びを背景に、予想を上回る増益となった。

増益を支えたもう一つのサービスとは

 Microsoftのサティア・ナデラ氏(会長兼CEO)は、2023年9月30日に開催された四半期決算の説明会で(注1)、次のように述べた。

 「人々とビジネスのあらゆる場所で、Microsoftは『Copilot製品群』とともにAIの時代を実現している。私たちは、テクノロジースタックのあらゆる層、全ての役割とビジネスプロセスに急速にAIを導入し、顧客の生産性向上を促進している」

 「当社の『Security Copilot』に対する需要は高い」とナデラは述べた。Security Copilotは生成AIに基づいており、現在は「Microsoft 365 Defender」に統合されている。

Security Copilotを使用した顧客からの反応は

 決済サービスを提供するFidelity National FinancialやヘッジファンドのBridgewater Associates、カナダのアルバータ州政府などの数十の組織がCopilotのプレビュー版を利用した。ナデラ氏は「顧客からの初期のフィードバックは肯定的なものだった」と述べた。

 Microsoftは2023年10月19日に、Security Copilotの早期アクセス版の提供を開始した(注2)。同社のヴァス・ジャッカル氏(セキュリティやコンプライアンス、アイデンティティー、管理に関する業務を担当するバイスプレジデント)は、「セキュリティの中核的なタスクにおいて、Security Copilotはプレビューを活用した顧客の時間を40%以上節約した」と述べた。

 サイバーセキュリティのトッププロバイダーの幾つかはAIを導入している(注3)。その一因は、優れたセキュリティ専門家が圧倒的に不足していることにある。

セキュリティ分野で市場シェアを拡大するMicrosoft

 「Microsoftはサービスを提供する主要カテゴリーの全てで市場シェアを拡大した。セキュリティ情報とイベント管理製品『Microsoft Sentinel』は現在2万5000の顧客を有し、年間の売上高が10億ドルを超えた。今日のサイバー攻撃の速度や規模、洗練度は過去に類を見ないものであり、セキュリティは世界中のCIO(最高情報責任者)にとって最優先事項だ。生命保険企業のMetLife、コンサルティング企業のBooz Allen Hamilton Holdings、会計事務所のGrant Thorntonなどの企業が、エンドツーエンドのセキュリティを得るために当社の製品を利用している」(ナデラ氏)

 Microsoftの第1四半期の純利益は223億ドル(1株当たり2.99ドル)であり、2022年度の同四半期から27%増加した。クラウドの売上高は318億ドルで(注4)、2022年から24%増加した。なお、同社の売上高は565億ドルで、2022年度の同四半期から13%増加した。

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