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住友生命、データ分析基盤の刷新で50%のコストダウンを見込む

129万人以上もの会員を擁する、住友生命の「Vitality」。ユーザーの運動履歴など扱うデータはサイズが大きく、それらを効率的に処理できる分析基盤が必要だった。

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 データ活用やデータ分析の重要性が高まる中、特に多くのユーザーデータを扱う一般消費者向けサービス事業者では自社サービスに適したデータ分析基盤の構築が課題となりやすい。住友生命も同様の課題を抱えていた。

129万人超の会員データ処理の高速化のためにどうしたか

 住友生命は、健康診断のデータや日々の運動習慣などから健康状態をポイント化し評価する健康増進型保険「Vitality」(バイタリティー)を提供している。WaaS(Well-being as a Service)をエコシステムとして展開することで住友生命ならではの価値を提供できると考え、同社はVitalityを中核事業として位置付けている。会員数は129万人を超える。

 既存システムでは一部で円滑にデータ分析が進まないことが問題となっていた。特に、日々蓄積される運動履歴はデータサイズが大きいためデータの結合に時間とコストがかかり、同社を悩ませる課題だった。

 住友生命は膨大な量のデータをスピーディーかつ効率的に処理できると考え、データ分析基盤に「Snowflake」を採用した。

 SnowflakeはSaaS型のデータ分析プラットフォームで、AI(人工知能)や機械学習を活用して多様な分析ワークロードをクラウドで実行する。


システム構成図(出典:Snowflakeのリリース資料)

 Snowflakeのトランザクション管理とデータのパーティション化により、これまでファイルの結合に数十分かかっていたのを数分にまで短縮できた。従量課金型サービスのため利用した分だけ料金を支払えばいい。住友生命は年間で約50%のコスト削減を見込む。

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