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実はあった、非対応PCに「Windows 11」をインストールする幻のチート技:816th Lap

Windows 11へのアップグレード要件は高く、まだ十分に使えるPCでもアップグレードできないこともWindows 10 PCが多く残る理由の一つだ。そんなPCでもWindows 11をインストールする方法があるという。

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 「Windows 10」のサポート期限が近づいている。2025年10月14日以降、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、技術サポートも受けられなくなる。もちろんすぐに使えなくなるわけではないが、昨今のレガシーOSを狙ったサイバー犯罪事情から考えるとそのまま使い続けるのは不安がある。

 Windows 10と比べると「Windows 11」のインストール要件は優しいものではない。だが、非対応のPCでもWindows 11を入れられる方法があったという。しかも、対応PCへのリプレースを推奨するMicrosoftが直々にその方法を伝えていたという。一体、どういうことか?

 今は、既にアーカイブされているが、もともとMicrosoftは公式サポートページに「要件を満たしていないPCを『Windows 11』にアップグレードする方法」を掲載していた。

 Windows 11のインストール要件は厳しく、CPUはクロック周波数の要件を満たしていても旧世代だとインストールできない。セキュリティチップTPM 2.0(Trusted Platform Module 2.0)を非搭載のPCもインストールできない仕様だ。

 だが、Tech系メディア「Neowin」の記事によると、2021年10月に「Windows 11 バージョン 21H2」がリリースされた時、MicrosoftはCPUとTPMのチェックを回避する手段をサポートページに掲載していた。“公式のチート技”が公開されていたのだ。その手法は、特定のレジストリキーを設定するという方法で、サポートページに具体的な手順が記載されていた。ひっそりと掲載されていたので、それを詳しく知る人もそれほど多くなかっただろう。

 しかし、その手順がいつの間にか当該サポートページから消されていたという。Neowinの記事執筆者がそれを発見したのが記事が掲載された2025年2月1日(現地時間)であり、少なくともそれ以前に回避手段が削除されていたことになる。そのサポートページがアーカイブされただけで、その手法自体は今も有効だ。

 もともとMicrosoftは回避手法を掲載してはいたもののそれを推奨しておらず、当然サポート対象外になるとも明記していた。あくまでも、同社は「可能であればWindows 11へアップグレードすること」「Windows 11が搭載された新しいPCを購入すること」を推奨している。

 Windows 10のサポート終了まで残された日はわずかだ。特に膨大な数のPCを管理するIT部門にとっては頭を悩ませる問題だが、前述の通り、レガシーOSの脆弱(ぜいじゃく)性を狙うサイバー攻撃も多いため、早いうちに対処したいものだ。


上司X

上司X: Windows 11の要件を満たしていないWindows 10 PCをアップグレードする手段をMicrosoftが公開していた、という話だよ。


ブラックピット

ブラックピット: おや、この手順はアチコチで紹介されてはいましたけど……。


上司X

上司X: ああ、Microsoftが公式サポートで紹介していたとはね。知らなかったよ。


ブラックピット

ブラックピット: 意外な盲点ですね。しかし、公式チートも削除となれば、ユーザーは困惑するばかりですね。


上司X

上司X: だいたいね、Windows 11の要件が厳しすぎるんだよ。ユーザー判断でインストールさせてくれてもいいじゃないか。


ブラックピット

ブラックピット: 最初はきっとそういう批判が多かったからこそ、サポートページで回避手段を紹介していたのでしょう。でもWindows 11のリリースからもう3年以上が経過してますもんね。


上司X

上司X: そうだけどさあ、実際Windows 10が現役なのは間違いないし、そもそもWindows 10が「最後のWindows」って話だったと思うが。


ブラックピット

ブラックピット: 大企業にはそういう方針転換ってままあるものでしょう。でも、僕もその方針転換には憤りを感じますけどね。なにが最後のWindowsですか!


上司X

上司X: まあ、そこまで怒らなくても。でも現実的にWindows 10のサポートが終了するのは間違いないんだし。回避技を使ってWindows 11にするも良し、有償でサポートを延長するも良し、もちろん買い換えもあり得る。ユーザーにとっては悩ましいところだな。

川柳

ブラックピット(本名非公開)

ブラックピット

年齢:36歳(独身)
所属:某企業SE(入社6年目)

昔レーサーに憧れ、夢見ていたが断念した経歴を持つ(中学生の時にゲームセンターのレーシングゲームで全国1位を取り、なんとなく自分ならイケる気がしてしまった)。愛車は黒のスカイライン。憧れはGTR。車とF1観戦が趣味。笑いはもっぱらシュールなネタが好き。

上司X(本名なぜか非公開)

上司X

年齢:46歳
所属:某企業システム部長(かなりのITベテラン)

中学生のときに秋葉原のBit-INN(ビットイン)で見たTK-80に魅せられITの世界に入る。以来ITひと筋。もともと車が趣味だったが、ブラックピットの影響で、つい最近F1にはまる。愛車はGTR(でも中古らしい)。人懐っこく、面倒見が良い性格。


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