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日清食品HDがQlik Talend Cloud採用 データ統合でリアルタイムの意思決定を実現
日清食品HDは、Qlik Talend Cloudを導入してERPデータのリアルタイム統合を実現し、迅速な意思決定と業務の効率化に成功した。
クリックテック・ジャパン(以下、Qlik)は2025年6月4日、日清食品ホールディングス(以下、日清食品HD)が「Qlik Talend Cloud」をデータ統合および分析基盤の中核として採用したことを発表した。
手動データ取り込みからリアルタイム参照に
日清食品HDは基幹業務システム(ERP)におけるリアルタイムデータの利活用を目的にQlik Talend Cloudを導入した。ERPデータをリアルタイムで「Snowflake」に統合することが可能となり、より正確かつ迅速な意思決定を可能にする。
Qlikの導入前は、SAPを基盤とするERPのデータが複数のプラットフォームに分散しており、統一されたデータ基盤の構築が困難だった。データ更新は手動で1日1回のみ実行されており、リアルタイム性に欠けることで意思決定が遅れるとともに、運用上の負担も増加させていた。
Qlikの導入後は日清食品グループ全体で最新のERPデータをSnowflakeに統合し活用することが可能になり、手作業によるデータのダウンロード作業が不要となったことでデータ活用の範囲の拡大に成功。より迅速かつ柔軟な意思決定が可能になった。物流や営業といった部門では、AIによる自動化技術も活用しており、出荷や売上に関連するデータからトラブル対応などに必要な情報をリアルタイムで従業員に通知する仕組みが整備されている。
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