発注書の読み取りルールを自然言語で指示 インフォマートが「発注書AI-OCR」を強化
インフォマートは、invoxと協業して提供する「発注書AI-OCR(invox)」に、新機能「読み取りAIエージェント」を2026年4月から搭載する。複雑な発注書のデータ化に対応し、受注処理の負担軽減を図る。
インフォマートは2026年4月8日、invoxと協業で提供している「発注書AI-OCR(invox)」に、「読み取りAIエージェント」機能を2026年4月から搭載すると発表した。同サービスは、FAXやメールで受け取った発注書をデータ化するもので、新機能によって従来は読み取りが難しかった複雑な帳票への対応を強化する。
帳票ごとに必要だった「読み取り範囲の指定」の手間が不要に?
インフォマートによると、従来は取引先ごとにレイアウトや書式が異なる発注書が多く、帳票の標準化が進んでいなかった。特に給食業界では、同一商品の中に複数の納品日や納品場所が含まれるなど、複雑な形式の発注書も多い。こうした帳票は、従来のAI-OCRでは正確に認識しにくいケースがあり、受注担当者による目視確認や手入力、修正作業が残っていたという。
読み取りAIエージェントは、発注書の読み取りルールやデータ変換方法を自然言語でAIに指示できる。例えば、空欄時の補完ルールなどを文章で設定でき、AIが利用者の意図を踏まえて必要な項目を抽出する。これまで帳票ごとに必要だった読み取り範囲の座標指定が減り、複雑な発注書でもデータ化しやすくなったという。
取り込んだ明細を納品場所や納品日ごとに並び替えて確認できる機能も備える。横長の表を縦方向にグルーピングして確認できるため、受注担当者の確認負担の軽減にもつながる。インフォマートは、こうした機能拡充を通じて、フード業界における受注請求業務のデジタル化を後押しする考えだ。
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