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社長もAIが代わる時代に 社員の相談にいつでも答えるエージェント「AI社長」が登場

日テレHR総合研究所は、社長やキーパーソンの価値観と判断基準を基に答える専用AI「AI社長」の提供を開始した。忙しい社長や決定層の思考を学習し、考えの整理と判断の質向上を支える社内用の相談役として活用できる。

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 社長が忙しくても、いつでも相談できる――。日テレHR総合研究所が運営する日テレAI-HRは2026年6月26日、社長の価値観や判断基準を踏まえて回答する専用AI「AI社長」の提供を開始した。

 従業員が新規企画などを相談すると、社長やキーパーソンの考え方に沿い、確認すべき観点や選択肢、対応方針を示すAIエージェントだ。承認や最終判断を代替するものではなく、従業員が考えを整理し、より良い判断につなげる相談相手としての利用を想定する。社長責任者の考えを日常業務の中で参照できる状態を作ることが狙いだ。

社長以外の決定層にも対応、業務方針をいつでも相談可能に

 「AI社長」は、社長に限らず、部長や事業責任者、トップ営業、ベテラン従業員など、組織内で共有したい考え方を持つ人物を基に構築できる。従業員からの質問や相談に、対象人物の価値観や判断基準を土台として回答する機能を持つ。

 社内外での発信内容や会議議事録、事前質問への回答、方針資料、業務上のやりとりの記録を材料に、対象人物が何を重んじ、どの観点で物事を考えるかを整理する。やりとりなどを追加すれば、回答内容を対象人物の考え方に近づける調整もできる。

 事前に用意した質問への回答を使い、人物ごとの思考傾向を把握する仕組みも盛り込む。運用開始後も新しい情報やフィードバックを加え、現在の方針や考え方に沿う回答へユーザー側で手直しできる点も特徴だ。

 開発の背景には、企業内に蓄積された暗黙知の共有不足がある。企業において、社長や各部署のキーパーソンが持つ判断軸や顧客への向き合い方、組織づくりの考え方は、日々の会話の中にたまっていく。だが、それらが体系的に整理され、共有されるとは限らない。従業員が業務に取り組む際、どの観点を重んじるべきか迷う場面が生じても、従業員一人一人が日常的に社長へ相談することも難しく、キーパーソンの視点に触れる機会が限られるケースもある。日テレAI-HRは、こうした課題に対応する仕組みとして「AI社長」を開発した。

 想定利用先は新規企画への助言や部下との関わり方、育成方針の相談、採用時に見るべき観点、人材配置など幅広い。全従業員が活用すれば、経営理念や会社方針を日々の判断に取り入れやすくなる。具体的な業務課題を、対象人物の視点から見直す用途に使う設計だ。従業員は対象人物の視点を手掛かりに、判断前の論点整理や案の見直しに使える。

 日テレAI-HRは、生成AIを単なる文章作成ツールとして導入するのではなく、企業ごとの考え方や業務フローに沿って設計し、現場で継続的に使える形へ展開することが大切だとする。今後は、企業ごとの課題や利用目的に応じ、対応人物や活用領域を広げ、判断基準の共有や暗黙知の活用、従業員の業務相談の質向上を支援するという。

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