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IaaS、PaaS、SaaSの利用状況(2016年)/前編IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

キーマンズネット会員456人を対象にIaaS、PaaS、SaaSに関するアンケート調査を実施した。導入率や導入後の課題などの実態が明らかになった。

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クラウド選びでは「付き合いのあるSIや技術者の意見」を最重視する

 次に、「クラウドサービスやクラウドインフラ基盤を選択する際に重視した情報(複数選択)」を聞いた。

 全体では「付き合いのあるSIや技術者の意見」が60.9%と突出して多く、以下、「ベンダーが公開する評価資料(37.9%)」「勉強会やセミナーなどの情報(27.3%)」「ニュースサイトなどの情報(18.0%)」「ユーザー会やパートナーネットワークの情報(15.5%)」の順となった。製品に関する情報(スペックや評価)が簡単にネットで手に入る時代になっても、信頼のできる(立場の)人から対面で得られる情報がまだまだ重視されている様子がうかがえる。と同時に、ニュースサイトや比較(評価)サイトなどの情報は、一次スクリーニング程度にしか役に立っていないのかもしれない。

 また、企業規模別に見ると、大企業では「付き合いのあるSIや技術者の意見」が全体よりも5ポイント以上高い。逆に中小企業では「ニュースサイトなどの情報」と「実際の利用者が発信するブログなどの情報」が全体よりも5ポイント以上高く、企業規模による情報の非対称性が見られることも興味深い。この傾向を見る限り、大企業の担当者は「人から」情報を得る機会に恵まれている半面、中小企業の担当者は勉強会やセミナー、ユーザー会などに参加する機会が少なく、有効な情報を対面では得にくいぶん、ネット上の情報などから判断しなければならないことが多くなった。

クラウドサービスやクラウドインフラ基盤を選択する際に重視した情報(複数選択)
図2 クラウドサービスやクラウドインフラ基盤を選択する際に重視した情報(複数選択)

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