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デスクトップ仮想化の導入状況(2016年)/後編:IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)
キーマンズネット会員374人を対象にアンケート調査を実施した。デスクトップ仮想化を導入した企業が抱える課題が明らかになった。
導入するつもりのない担当者には、満足度が伝わっていない可能性
次に、デスクトップ仮想化を「導入しない理由(複数回答)」について聞いた(図2)。
全体では「導入コストが高い(41.2%)」「ユーザーの使い勝手(レスポンスなど)(37.3%)」「運用コストが高い(33.5%)」「管理者の知識や経験が不十分(32.2%)」「安定性に不安がある(29.2%)」「導入実績が少ない(20.2%)」という順になった。
この結果を2014調査と突き合わせてみると、「導入コストが高い」はやや減少、「ユーザーの使い勝手(レスポンスなど)」は横ばい、「運用コストが高い」「管理者の知識や経験が不十分」「安定性に不安がある」がやや増加している。
前編で見たように「導入済み」が伸び、「必要性を感じない」が減少していること、前節で見たように「満足度がアップしている」こと、導入率は3割に迫っているにもかかわらず「導入実績が少ない」とした回答者が2割もいることなどを考え合わせると、導入状況や導入後の使い勝手、満足度などが、「導入するつもりのない」企業担当者には十分に伝わっていない可能性が高そうだ。
ちなみに、ここ4年ほどの「デスクトップ仮想化の導入率」の推移を見てみると、2013年6月の調査では15.3%、2014年5月の調査では19.4%、今回の調査では28.9%と、増加し続けていることが分かる。
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