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クラウド時代にハコモノを“あえて出す”ベリタスの意図イベントレポートアーカイブ(2/3 ページ)

2020年には売り上げを現在の2倍にする。そう意気込んだベリタステクノロジーズが新製品として発表したのが2つのアプライアンス。このクラウド時代になぜ“ハコモノ”をリリースしたのだろうか?

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コンテナ技術により、増加するアプライアンスを解消

 今回新たに発表したのは、マルチクラウド環境におけるデータ管理に対応し、コンテナ技術を採用した初のアプライアンス「Veritas Access 3340 Appliance」「Veritas Flex 5340 Appliance」の2製品だ。

 Veritas Access 3340 Applianceは、長期保管やテープからのリプレース、アーカイブに最適化したアプライアンスであり、Veritas Flex 5340 Applianceは、大規模、大容量、高可用に対応したFlexアプライアンスの最上位機種という位置付けだ。

Veritas Flex 5340 Applianceはマスターサーバ、メディアサーバ、Cloud Catalystを1台に統合できる最上位機種
Veritas Flex 5340 Applianceはマスターサーバ、メディアサーバ、Cloud Catalystを1台に統合できる最上位機種

 特に、Veritas Flex 5340 Applianceは、複雑化、大規模化するマルチクラウドインフラをシンプルに保護する新しい統合型データ保護基盤と位置付けられており、バックアップソリューションである「Veritas NetBackup」を搭載した統合アプライアンス「Veritas NetBackup アプライアンス」の流れをくむ機種である。

 大規模環境の一元管理が可能な理由はこのNetBackupのアーキテクチャにある。NetBackupは、バックアップシステムの制御や管理を行う「マスターサーバ」と、データを受け取り保存管理する「メディアサーバ」、重複排除したバックアップデータを「Amazon Simple Storage Service(S3)」などのクラウドストレージに複製する「Cloud Catalyst」で構成される。ただ、これらは、要件や規模、機能やテナントごとにそれぞれを準備する必要があるため、アプライアンスが増加するという問題があった。本来シンプルなソリューションであるはずのアプライアンスが、かえって運用を複雑にしてしまう。

 Veritas Flex 5340 Applianceは、コンテナ技術であるDockerを採用しているため、コンテナ上で、マスターサーバ、メディアサーバ、Cloud Catalystそれぞれをサービスとして立ち上げられる。アプライアンスが乱立するという課題を解消し、複数の環境を1台に統合できるのだ。ストレージは最大1920TBまで拡張可能。全てのコンポーネントを二重化しており、耐障害性が高いことから、大規模ミッションクリティカル環境でのデータ基盤にも適している。

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