会議の実施状況と課題(2019年)/前編:IT担当者300人に聞きました(1/4 ページ)
企業は「業務の効率化」や「生産性の向上」を重視するが、無駄な会議ほどそれらを阻むものはない。そこで、読者アンケートを基に、会議の実施状況と問題点、各企業が課題解決に向けて実施する取り組みを説明する。
キーマンズネットは2018年12月11日〜2019年1月10日にわたり「会議の実施状況と課題」に関する調査を実施した。全回答者数277人のうち、情報システム部門が35.0%、製造・生産部門が15.9%、営業・販売部門が9.4%、経営者・経営企画部門が5.1%といった内訳であった。
今回は「1週間当たりの会議数」「会議1回あたりの平均時間」「会議1回あたりの平均出席者数」など平均的な会議の実態が分かる質問から、その会議に対しての不満と解決策を調査。現在行われている平均的な会議形式に約7割が不満を抱いていること、一方で会議課題を解決するための取り組みはまだ34.7%でしか行われていないことなどが分かる結果となった。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
日本企業はどれくらいの時間を会議に費やしているのか?
はじめに、会議の実施状況を知るために「1週間当たりの会議数」「会議1回当たりの平均時間」「会議の出席者数」について聞いた。
「1週間当たりの会議数」は「週2〜4回」40.8%、「週1回」27.1%、「週5〜7回」14.8%と続く結果だった(図1)。わずかではあるが、従業員数1000人以上の企業に属する課長および部長職を中心に、週10回以上会議に参加しているという回答も存在した。
会議1回当たりの平均時間は「1時間以上、2時間未満」が50.9%と過半数を占め、「30分以上、1時間未満」が41.2%と続き、「30分以上、2時間未満」が会議に費やす時間のボリュームゾーンであることが分かった(図2)。会議への出席者数は「6〜10人」が43.3%と最も多く、「4~5人」33.6%、「11〜15人」9.4%、「2~3人」8.3%と続く(図3)。このことから30分〜2時間単位で数名参加する形式が、平均的な会議形態と言えそうだ。
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