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Dropboxが変えた建設現場、増え続けるNASをどう移行した?(3/3 ページ)

IT基盤の刷新に取り組む飛島建設だが、工事現場の膨大なデータ管理に苦戦していた。解決策として現場ごとに設置したNASをクラウドストレージに移行することを決意。しかし、道のりは平たんなものではなかった。成功の鍵とは……?

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1年で約70現場に導入、広がるオンラインストレージ利用

 テスト運用の成功を経て、2017年度末にDropboxの本格導入が決定した。新規の現場事務所から順次導入し、2018年度末には約70の現場での運用を見込む。

 「施工中の現場ではNASのコンテンツの移動にひと工夫が必要ですが、新規の現場では負担なく導入できます。通常、新規の現場は類似した過去プロジェクトのコンテンツを流用したり参考のために閲覧したりすることが多く、Dropboxの利用が生きます」(小澤氏)

 動画の活用も広がっている。実作業のノウハウを文字や口頭で説明するより動画で見た方が正確で速い。視覚的に伝えられることで、現場スタッフだけでなく複数現場を統括する管理職や経理スタッフの効率も向上し、教育的なメリットを感じるという。動画であれ、音声であれ、容量制限を気にする必要がないオンラインストレージならでは事例だ。

 小澤氏は、Dropbox導入について「付加価値に結び付かない作業時間が削減され、作業効率が飛躍的に向上した」と総括する。今後はオンラインストレージでのコンテンツ整理の方法を磨きつつ、多くのプロジェクトへの展開を構想する。

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