「PC」シェア(2019年第2四半期)
IDC Japanは、2019年第2四半期のPC出荷台数を発表した。前年と比較して出荷台数はどう変わったのだろうか。また、トップ5のベンダーはどこか。
IDC Japanの調査によると、2019年第2四半期(4月〜6月)の国内トラディショナルPC出荷台数は、法人市場が前年同期比63.5%増の285万台、家庭市場は同比12.7%増の112万台、両市場合わせて同比45.0%増の397万台となった。
法人市場では、2020年1月に予定されている「Windows 7」の延長サポートの終了に備えて「Windows 10」搭載のPCへの切り替えが加速している。2014年4月の「Windows XP」の延長サポート終了時にも法人市場は大きな盛り上がりを見せ、2013年第4四半期(10月〜12月)は前年同期比51.1%増、出荷台数277万台、2014年第1四半期(1月〜3月)では同比43.3%増、出荷台数357万台という大きな成長率を見せた。「Windows XP」の延長サポート終了時と比べると、今回はPCの出荷の山は分散するとIDCはみている。
市場占有率(出荷台数ベース)で見ると、1位のベンダーは39.5%と首位を維持している。法人市場が前年同期比58.3%増、家庭市場が同比16.8%増と、両市場ともに好調だった。
2位のベンダーも出荷台数のシェアは18.8%と前四半期に続き好調を維持している。法人市場の前年同期比は94.8%増、家庭市場は同比34.6%増と上位5社の中で法人市場、家庭市場共に成長率でトップを記録した。
3位のベンダーも同様に法人市場、家庭市場共に好調で、法人市場で前年同期比77.7%増、家庭市場は同比16.4%増となった。4位のベンダーは法人市場で大きく伸びを見せ、前年同期比45.5%増となった。家庭市場は同比1.5%減と苦戦が続いている。5位のベンダーは5.2%と前回に引き続き5位を維持している。新モデルの発売が法人市場および家庭市場の伸びをけん引した。家庭市場は前年同期比23.6%増だった。
IDC Japanの市川和子氏(PC,携帯端末&クライアントソリューション グループマネージャー)は「2019年第2四半期の国内トラディショナルPC市場、特に法人市場の対前年比は記録に残る伸びを示した。これまでの好調は大企業の需要が主にけん引していたが、これから中堅・中小企業が本格的に動くことを考えると2019年末まで活況を呈するだろう」とコメントする。
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