検索
ニュース

「ゼロタッチキッティング」の需要増 IntuneやAzure AD、Autopilotの基礎解説まとめ

本稿ではキーマンズネットが公開したPCキッティングに関する調査や、ハイブリッドワークのPC管理に関する記事をまとめて紹介する。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 ハイブリッドワークの浸透に伴い利用場所を問わずに多様なデバイスが社内リソースにアクセスするようになった。従来、社内にあるPCは、「WSUS」(Windows Server Update Service)や「Microsoft Active Directory」(以下、AD)などのツールで管理をしていたが、社内ネットワークに接続されたPCだけを管理していればよいわけではなくなった。

 本稿では、キーマンズネットが公開したPCキッティングに関する調査や、ハイブリッドワークのPC管理、「ゼロタッチキッティング」に関する記事をまとめて紹介する。

PCキッティングとは

 キッティングとは、機材を使える状態にするために周辺機器や必要なツール類をセットアップすることだ。企業におけるPCキッティングとは、従業員用のPCに適切なアカウントを割り当てて業務で利用できる環境を整え、周辺機器の接続確認を含めて用意することを意味する。

調査で分かる、ゼロタッチキッティングの需要高

 キーマンズネットは2022年5月13〜27日にわたりPCキッティングに関する調査(注1)を実施した。現時点のキッティング方法は「1台ずつ手作業でクリーンインストール」(55.4%)が最も多く、「クローニングツールの利用」(34.5%)と続いた。


図1 「PCキッティングのツールとアウトソーシングの利用状況(2022年)/前編」キーマンズネット

 「キッティング方法の変更」を検討している企業に検討中の方法を聞くと、「クローニングツールの活用」が63.2%、「Windows Autopilot」(以下、Autopilot)が42.1%と続いた(図2)。


図2 「PCキッティングのツールとアウトソーシングの利用状況(2022年)/前編」キーマンズネット

 Autopilotは管理者が事前に設定したPCイメージをほぼ自動でセットアップできるサービスだ。調査結果から、ネットワーク経由でPCをキッティングするゼロタッチキッティングの需要の高さが見て取れる。

編集部選「Intune」「Azure AD」「Autopilot」の基礎解説

 Autopilotを利用するためには、PC情報を「Microsoft Intune」(以下、Intune)にセッティングしたり、「Azure AD」にサインインしたりする必要がある。そこで、キーマンズネットで公開したIntuneとAzure AD、Autopilotに関する基本解説やアウトソースサービスの記事を紹介する。

Intuneの基礎を解説 デバイス管理画面で“モダンマネジメント”を体感

 Intuneの基本的な機能を解説しており、デバイス管理画面を通して実際の操作性や使用感を見られる。デバイス以外にアカウント管理についても解説している。


図3 Intuneの基本的な機能を実際の画面を通して解説する

Azure ADの基礎を解説 オンプレとの違いやライセンス選定のポイントとは

 Azure ADの基本やActive Directoryとの違いを紹介している。ゼロトラストを実現するためのライセンスの選定方法についても分かる。内田洋行の開発エンジニアと導入エンジニアが、別の視点でAzure ADを解説する。


図4 現役エンジニアがライセンス選定ポイントを解説する

DXどころじゃない……疲弊する中小企業向けにデルが新たなPC運用サービス提供

 デル・テクノロジーズがPC運用負荷を軽減するサービス「ゼロタッチPC for SMB」を紹介している。アウトソーシングサービスのゼロタッチキッティングでも、IntuneとAutopilotが用いられるのが分かる。


図5 ゼロタッチキッティングのアウトソースサービスを紹介する

 便利なキッティングのツールやアウトソーシングサービスは増えているが、それでも導入の障壁は大きい。サービスの導入には大きなコストがかかるが、その際に議論になるのが「情報システム部は浮いたコストで何をするか」だ。ただ、新しい取り組みを明示したとしても、そもそも周囲のシステムへの理解が弱いと意見は通りづらい。その結果、キッティングを内製することによる「分かりやすいコスト削減」という選択肢が採られることになる。

ゼロから分かる「Autopilot」の使い方 設定フローとライセンスを解説

 Autopilotの基本から導入や運用のコツ、利用可能なライセンスまで、その全容を解説している。従業員の自宅にPCを送りAutopilotを実行するだけで、エンドユーザーのセルフサービスでポリシーに準拠したPCのセットアップが可能だ。


図6 画面で分かる“簡単すぎる”セットアップ

 キーマンズネットが6月に公開した調査から、より詳しく企業におけるPCキッティングのアウトソースの現状が分かるので一読いただきたい(注2)。

追記のお知らせ:Autopilotの記事情報を追記し再公開いたしました(2022年7月27日 13:00)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る