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あなたの上司はどっち? マネジャーを有能と無能に分けるポイント

マネジャーは医師やセラピストよりも従業員のメンタルヘルスに影響を与えることが明らかになった。マネジャーを有能と無能に分けるポイントとは。

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HR Dive

 マネジャーは医師やセラピストよりも従業員のメンタルヘルスに影響を与えるという。「労働者は仕事から離れるのではなく、マネジャーから離れる」とはよくいわれたものだ。

 人事系サービスを提供しているUKGが2022年秋に実施した調査「Workplace Institute」からも、マネジャーが従業員の離職に影響することが裏付けられた(注1)。従業員にとって有能なマネジャーとそうでないマネジャーは何が違うのか。

良いマネジャーと悪いマネジャーはここが違う

 UKGの調査結果から、悪いマネジャーは単なる迷惑な存在ではなく、労働者のウェルネスに深刻な影響を与えることが明らかになった。従来の調査でも同様な結果が出ている(注2、注3)。

 悪いマネジャーとは何なのか。調査の回答者や専門家は、マイクロマネジメントや不公平、聞き分けが悪い、無秩序、人間味のないアプローチ、フィードバックを求めない、機会を与えないなどを、無能なマネジャーが示す行動や特徴として挙げている(注4)。一方有能なマネジャーは、部下の感情状態を確認し、育成し、手助けしようとする。そして、部下の目標を把握し、建設的なフィードバックを提供すると専門家は述べている。

 これらのスキルはマネジャーにとって一般的なものではなく、以前の職務では別の強みが必要だったかもしれない。マネジャーがより効果的に仕事をこなし、部下の不満を抑えるため、人事領域の研究者はマネジャーをトレーニングする重要性を繰り返し強調してきた(注5、注6)、「マネジャーはコーチングをするためのツールを与えられれば、より優れた能力を発揮できるようになる」と述べている。

 従業員のメンタルヘルスを改善するには、同僚との人間関係の改善に取り組むことが重要な可能性がある。また雇用主は、従業員のストレスを緩和するために、より柔軟性のある勤務体系に変更したり、エクササイズなどのストレス対処を促す福利厚生に投資したりするなど、さまざまな方法を検討する必要がある(注7)。

 同調査では、仕事のストレスは職場に留まらずプライベートにも影響することが判明している。仕事のストレスが家庭生活や幸福度、人間関係に悪影響を及ぼすため、回答者の5分の4が「高収入の仕事よりも良好なメンタルヘルスを重視する」とし、3分の2が「メンタルヘルスを重視する仕事のためなら減給を受け入れる」と答えた。

 管理職も同様で、企業幹部の回答者の40%が「仕事上のストレスが原因で1年以内に辞める可能性がある」と答えており、若いリーダーは「仕事に対する熱意が(他に比べて)最も低い」と回答している。

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