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SaaS管理クラウド「ジョーシス」は情シス不足の切り札になるか?

SaaS管理サービス「ジョーシス」がNRI、マクニカとの提携を発表した。ジョーシスの導入は「理想の情シス」実現への一手となるのだろうか。

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 ラクスルグループのジョーシスは2023年2月21日、野村総合研究所(以下、NRI)、マクニカとの業務提携を発表した。複数のSaaSを一元管理するサービス「ジョーシス」の販売チャネルを広げ、中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を進める狙いだ。

ジョーシスが描く「理想の情シス」とは

 昨今は企業が複数のSaaSを導入するのが当たり前になっている。キーマンズネットの読者調査でも、特に勤怠管理や経費精算、オンライン会議、ファイル交換などにおいて、多くの企業がSaaSを導入していると回答した(注)。

 適切に使えば業務効率化に大きな効果があるSaaSだが、さまざまなサービスを導入することで、企業の情報システム部門の運用コストは増大する。そこで効果を発揮するのが「SaaS管理サービス」だ。

 既にさまざまなSaaS管理サービスが提供されているが、その中でもジョーシスは「情シス(のニーズ)を中心に作られたサービスであること」が強みだと、CEOの松本恭攝氏は語る。複数のSaaSのアカウントを一元管理する他、アカウントの発行や削除、未利用アカウントの検知の機能を持ち、入退社時のPCキッティングのアウトソーシングサービスも提供する。ノンコア業務の自動化、効率化を通して、情報システム部門に人員を割けない中小企業の支援を目指す。

 また、SaaSのアカウントの一元管理は、退職者アカウントの削除漏れやシャドーITの検知にもつながると松本氏は述べる。社内のIT環境の把握によりサイバー攻撃を未然に防ぐ「サイバーハイジーン」を中小企業にも浸透させる狙いがある。


図1 サイバーハイジーンの重要性(出典:ジョーシスの発表会資料)

 同社はNRI、マクニカ以外にもパートナーを増やし、販売チャネルを広げる計画だという。「事業と経営を理解したシステムの設計ができる」のが理想の情シスだと松本氏は語る。ジョーシスのようなSaaS管理サービスは企業が目指す理想の情シスの実現やIT人材不足解消につながるか、注目したい。

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