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AWS、生成AI機能を一般公開 文書作成からコーディング、クラウド環境最適化まで
AWSがAIアシスタントの一般提供を始めた。文書作成やデータ分析からコーディング、クラウド環境の最適化まで自然言語で指示して実行できる。
Amazon Web Service(AWS)は4月30日(現地時間)、AIアシスタント「Amazon Q」(プレビュー版)の一般提供を始めた。生成AIを活用して文書作成やデータ分析ができる「Amazon Q Business」と、コーディングやAWSリソースの最適化などができる「Amazon Q Developer」が含まれる。
文書作成からノーコード開発までできる「Business」
Amazon Q Businessは文書作成やデータ分析ができるAIアシスタントだ。組織内のデータを参照して正確な応答ができる。接続できるツールは「Gmail」やAtlassian製品、Salesforce製品、「Slack」「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)など40以上ある。扱うデータがAWSでのモデル学習に使われることはない。
AWSのBIツール「Amazon QuickSight」と連携させると、自然言語でダッシュボードやグラフ、レポートを作成できる他、計算式の構築やデータの掘り下げなどができる。
Amazon Q Businessの「Amazon Q Apps」機能を使うと、コーディング経験がない人でも生成AIを活用したアプリケーションを構築できる。欲しいアプリの機能を自然言語で記述してAmazon Q Appsに入力すると、アプリケーションが出力される。
コード提案にスキャン、AWS環境最適化ができる「Developer」
開発支援AI「Amazon Q Developer」には以下の機能がある。
- レコメンド機能: リアルタイムにコードを提案する。すでに活用している英通信事業者のBT GroupではAIが提案したコードの採用率が37%に上るという。社内のコードデータベースを活用して、生成されるコードの関連性や有用性を向上させるカスタマイズ機能もある。カスタマイズはプライベート環境で実行され、扱うデータがAWSでのモデル学習に使われることもない
- エージェント機能: 実装作業やリファクタリングなどのタスクを自律的に実行する。実施したい内容を入力するとAIが既存のコードを解析して実装計画を作成し、コードの更新を行う。Java SE 8からJava SE 17への変換も可能で、1000以上のアプリケーションを2日でグレードアップした実績もあるという。今後はWindows環境からLinux環境への移行を支援するための「.NET変換」機能も提供する予定としている
- セキュリティスキャン機能: 既存のコードを解析して脆弱(ぜいじゃく)性をチェックし、修正案を提示する
- AWS環境の最適化: クラウド環境の最適化やエラーの修正、インスタンスの選択、SQLクエリの最適化などを支援する。AWSアカウントの設定や請求情報を取得でき、稼働しているインスタンスや設定の状況、費用について自然言語で確認できる
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