製造業で人気のmcframe、SaaS版の導入始まる 八洲電機が基幹システム刷新【ERPニュースまとめ読み】
2024年7月1日の週は、「mcframe」のSaaS版「mcframe X」の国内初採用、海外発採用や、産業機械向けの電線卸売を提供する八洲電機の基幹システム刷新が報じられた。
2024年7月1〜5日で報じられた主要ERPニュースをまとめて紹介する。日付は発表日に基づく。なお、ニュースソースが複数あるものはそのうちの一つを示した。
製造業で人気のmcframe、SaaS版も導入始まる
2024年7月1日の週は、「mcframe」のSaaS版「mcframe X」の国内初採用、海外発採用や、産業機械向けの電線卸売を提供する八洲電機の基幹システム刷新が報じられた。同年6月24日週は複数社による「SAP S/4HANA」採用、導入が発表されたが、今週はどうだろうか。
●2024年7月1日
ビジネスエンジニアリングは、竹村製作所がmcframe Xを国内初採用したと発表した。また同日、FTSインドネシアが同サービスを海外初採用したとも発表している。
mcframe Xは製造業を中心に利用されてきたmcframeの強みを引き継いだSaaSだ。竹村製作所はSaaSであるにもかかわらず自社固有のニーズに柔軟に対応できる点を評価した。また、FTSインドネシアは、スケジューラとの連携や稼働モニタリングをする「mcframe SIGNAL CHAIN」など製造業のトータルソリューションを利用できる点を、実作業担当者が評価した。
●2024年7月2日
オロが「Reforma PSA」の財務会計システム連携機能をアップデートし、出力可能な財務会計システム連携用ファイルに「弥生会計」を追加したと発表した。
●2024年7月4日
日本オラクルは、八洲電機が基幹システムを「Oracle Fusion Cloud Applications」で全面刷新したと発表した。事業変革や市場環境変化への対応力強化を目的に採用され、販売・見積やサプライチェーン、会計、プロジェクト、経営管理において、2025年11月の稼働を目指している。
八洲電機は「Oracle Fusion Cloud ERP」「Oracle Fusion Cloud EPM」「Oracle Fusion Cloud SCM」の他、「Oracle Configure, Price, Quote(CPQ)」を含む「Oracle Sales」に加え、「Oracle Cloud Infrastructure」の製品群を採用した。
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