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Excelリストのコピペから解放される Power Automateを使ったメール効率化術(4/4 ページ)

Power Automateは、Microsoft 365のサービス同士を連携させて自動化できることが強みですが、中でもExcelのリストを基にメールを送るというシナリオは特に効率化効果が強力です。設定方法を紹介します。

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4.メールの送信テスト

 では、実際にユーザー毎に異なるメールを送信できるか確認してみましょう。

4.1.フローの実行によるメールの送信

 今回のように、インスタントクラウドフローを「フローを手動でトリガーする」で作成した場合、実行方法は次の2種類です。


図27 フローを手動でトリガーする2つの方法

 今回のように動作確認をする場合は、フロー編集画面の「テスト」から実行したほうが便利なので、今回はこちらから実行します。

 フロー編集画面の右上で「テスト」をクリックします(もしクリックできない場合は、先に「保存」をクリックしてから「テスト」を実行します)。


図28 フローを「テスト」で開始する

 初めて実行するときは「手動」だけが選べます。「手動」にチェックを入れて、「テスト」をクリックします。


図29 フローを手動で実行する

 サインインが求められます。そのまま「続行」をクリックします。


図30 アクセス許可を確認してフローを続行する

最終確認が表示されるので、「フローの実行」をクリックします。


図31 フロー実行前の最終確認

 「完了」をクリックします。


図32 フローの実行完了

 トリガーやアクションに緑のチェックマークがついていれば、フローは成功しています。


図33 フローが成功した場合

4.2.メールの確認

 フロー上は成功していますが、実際にメールが意図した通りに送信できているか気になるところです。今回は、Outlookの送信トレイから送信メールの内容を確認します。

左上のメニューからOutlookを開きます(直接、「https://outlook.office.com/mail/」にアクセスしても大丈夫です)。


図34 Outlookを開く

 「送信済みアイテム」を開くと、実際にフローから送信されたメールを確認できます。


図35 送信済みアイテムのメール

 それぞれのメールを開いて確認します。Excelのリストを元に、メールの件名や本文が変わっていることが確認できました。


図36 メールの文章とExcelの情報を比較

 なお、今回のフローでは、正しく内容が反映されているか、送信前に事前にチェックすることができません。

 そのため、最初から本番データで行うのではなく、同じ形式のテストデータを使って事前にテストしておくことをお勧めします。

 例えば、事前に同じにチームの方にテスト送信への協力を依頼し、その方たちだけに宛先を絞ってテストをすれば、万が一誤りがあった場合でも、事前に修正ができるので安心です。

 以前、弊社のテックブログに書いたこちらの記事で、テストデータの利用方法や本番データへの切り替え方法を解説しておりますので、よければ合わせてご覧ください。

 また、導入部分で触れました、ExcelからTeamsを使って通知する方法やExcelのリストで通知に利用するデータを絞り込む方法についても、過去に書いた記事がありますので、こちらもよろしければ合わせてご覧ください。

 ぜひ、皆さんの業務に合わせてアレンジして活用してください!

著者プロフィール:舟越 匠

2002年にJBSに入社。エンジニアとして「Active Directoryドメインサービス」や「Exchange Server」などの案件を担当。その後、社内向けの技術サポートや研修を行う部門に移動し、現在は人事系部門の中で技術分野の人材育成に携わる。

従業員への技術研修を行いながら、アウトプットによるエンジニアスキルの向上を目指してJBS Tech Blogを立ち上げる。編集長としての役割をこなしつつ、自らもAzureやPower Platformの記事を執筆。

生きがいはサウナ。週2回のサウナ通いが欠かせない。

企業紹介:日本ビジネスシステムズ(JBS)

JBSはMicrosoftなどのクラウドソリューションに強みを持ち、コンサルティングからソリューション導入、運用に至る一連の支援を通じて、お客さまのデジタル変革に伴走するクラウドインテグレーターです。また2020年より生成AI技術の活用促進を目的とした活動を行い、MicrosoftのCopilotを中心とした利活用、定着化推進にも力を入れています。

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