LINE WORKSがAI議事録作成ツールの有償版をリリース、気になる精度と利用料金は?
音声認識技術やAIを活用した効率化ツールのリリースが続いている。LINE WORKSがリリースしたAI議事録作成サービスはどう便利なのか。
ビジネスチャットツール「LINE WORKS」を提供するLINE WORKSは、無償で利用できる文字起こしサービス「CLOVA Noteβ」の正式版となる「LINE WORKS AiNote」の有料版をリリースした。「LINE WORKS AiNote」は高精度な音声認識技術を活用し、議事録作成の負担を軽減するAIツールだ。有料版ではAI要約機能が追加され、さらなる業務効率化を支援する。
LINE WORKS AiNoteの要約機能でできること、利用料まとめ
「LINE WORKS AiNote」のAI要約機能で実行できるタスクや追加オプション、利用料についてまとめた。
全体要約
会議内容を数行に要約することで、従来手間がかかっていた会議の要約作成時間を大幅に削減し、業務効率の向上に寄与する。
主要トピック
AIが生成したアジェンダを活用することで、効率的に会議内容を把握できる。
区間ごとの要約
会議内容を適切に区分し、各トピックを整理する。区切られた時間をクリックするだけで、会議の詳細内容を簡単に確認できる。これらをボタン一つのワンクリックで実行できるため、誰でも簡単にAI要約が可能となる。
2024年11月にフリープランの提供が開始され、2025年4月10日に有料版の提供が始まった。有料版では、文字起こし時間の延長やデータ保管期間の拡大、AI要約機能などが利用可能だ。料金については、以下の通りだ。
2025年5月には、企業向けプランで「Zoom Meetings」や「Microsoft Teams」などのWeb会議ツールとの連携機能がリリースされる予定だ。
企業向けプランは「チーム」「ビジネス」「エンタープライズ」の3つがあり、利用料は月額契約で2万2000円/月、年額契約で1万9800円/月から。有料版ユーザー向けには、ドメイン内で共有可能な文字起こし時間の追加オプションが利用できる。100分のオプションにはAI要約2回分が、6000分のオプションにはAI要約120回分が付与される。
有料版の提供開始に伴い、管理およびセキュリティ機能が強化された。法人向けプランでは、全ての機能が利用可能だ。
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