南条装備工業株式会社
生産実績データを活用して意思決定迅速化や効率・品質向上へ
工場から上がってくる生産日報や不良集計は、そのままの状態では業務改善に生かすことがなかなか難しい。そうしたデータを業務改善に活用できた事例を紹介する。
自動車部品メーカーの南条装備工業では、経営における意思決定の迅速化や、工場での生産効率や製品品質の向上のために、現場の生産実績データを活用。生産日報や不良集計の帳票作成を電子化し、生産性推移や不良実績の確認を容易にした。データ分析を担当するIT部門に過度な負担を強いることなく、こうしたデータ活用を可能にした仕組みとは。
事例概要
南条装備工業では、経営における意思決定の迅速化や生産現場の業務改善に向けて、工場の生産実績データを活用しようと考えた。まずは、組織単位を細分化して「時間当たりの採算」を算出する「アメーバ採算システム」を導入して、生産実績データの精度を高めた。
その上で、事業部門の従業員がIT部門に依頼せずに、欲しい情報を欲しい時に入手できるよう、従業員自身でデータを活用するためのツールを導入した。そしてこれまでは事業部門の従業員が手作業で作成していた生産日報や不良集計の帳票を電子化した。
これにより、経営上の意思決定が迅速化されただけでなく、生産現場で不良実績や生産性推移がすぐに分かり、製品品質や生産効率の向上に役立てられるようになった。さらに、生産設備に取り付けたセンサーのデータなどを収集・分析し、設備の稼働監視や異常予兆の発見に活用している。また、事業部門が自らデータを活用できることから、データ分析を担当するIT部門の負荷も軽減された。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | IoT |
業種 | 製造業 |
部署 | 製造部門・生産管理部門・品質管理部門 |
地域 | 国内 |
導入年 | 2015年 |
提供企業・製品
導入製品名:Dr.Sum
提供企業:ウイングアーク1st株式会社
掲載日:2023/03/01
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