IoTを活用した多品種少量生産に必要な工程管理の仕組みとは?

三松

IoTを活用した多品種少量生産に必要な工程管理の仕組みとは?

多品種少量生産の現場で品質を維持し、納期順守を徹底するためには、リアルタイムな工程の可視化とネック工程の特定が重要だ。その仕組みを構築できた理由を明かそう。

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IoTを活用した多品種少量生産に必要な工程管理の仕組みとは?

製造加工製品の種類が月9000種にも及ぶ三松では、多品種少量生産の現場で品質を維持し、納期順守を徹底するためには、各工程にかかる時間を細かく把握する必要があった。リアルタイムでの製造工程の可視化と、ネックとなりがちな工程の特定につなげることを目的として、IoTを活用した台車管理の仕組みを構築し、現場の生産性向上を実現した。

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課題

 本社工場では9つの生産ラインに各技術者が配置され、最新の工作機械によるレーザーカットプレスや人の手による溶接・塗装などの作業が進行している。製品を運搬する台車の大きさや種類はさまざま。また、台車に載っている製品や部品の所在について、これまでは勘に頼っている部分が大きく、工場内をうろうろする時間のロスが気になっていた。また、工場でのモノの動きが滞留することは工場の改善余地があると考えていた。

解決方法

 台車の動きからそこに積載されたモノの流れを把握し、リアルタイムでの工程の見える化と、想定以上の時間がかかっているといったネックとなりがちな工程の特定につなげられるシステムを検討した。その結果、小型の発信機であるビーコンの電波を利用して、ヒトやモノの位置情報を把握するIoTシステムを導入。台車の位置情報を正確にリアルタイムで把握することで工程の見える化、生産性向上につなげるための取り組みを始めた。

効果

 280台の台車に取り付けたビーコンの電波を工場内60カ所に設置された受信機で検知。区分されたエリアのどの位置に台車があるか、マップ上に表示して位置情報を正確に把握できるようになり、1日の台車の位置情報を日報で提供している。使用しているビーコン自体は軽量でコンパクトな設計になっているため、台車本体への影響、台車を運搬する担当者への負担も少ない。さらに生産管理システムとの連携による業務改善を進めている。

事例概要

企業規模 中堅中小企業向け(101~1000名)
課題 IoT
業種 製造業
部署 製造部門・生産管理部門・品質管理部門
地域 国内
導入年 -

提供企業・製品

導入製品名:Location Data Analyzer

提供企業:パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社

URL:https://www.panasonic.com/jp/business/its/location.html