三和ホールディングス株式会社
RPAの導入で集計作業を8時間から18分に短縮するなど効率化を実現
定型業務を自動化できるRPAだが、システム部門主導で導入を進めても社内への定着は容易ではない。RPAを社内に定着させ、業務効率化を実現した企業の事例を紹介しよう。
三和ホールディングスのグループ会社の1つ、総合通販サービス事業などを展開するアイリンクス。業務効率化に向けてRPAの導入を図り、システムの得意な社員がロボットを作成したが、社内では「難しそう」と敬遠され定着しなかった。その後RPAツールをリプレースした同社が、RPAを活用した業務効率化の実現へと至った試みを紹介しよう。
事例概要
アイリンクスでは、データの集計などの定型業務に手間がかかっている担当者が多く、作業工数削減のためにRPAの導入を試みた。当初はプログラミングの能力がある社員がロボットを作成していたが、社内で共有すると難しそうな印象から広く活用されるまでに至れなかった。
同社ではその後、新たなRPAツールを試用し、現場の社員主導により社内で活用するためのさまざまな試みを実施。RPAを業務効率化につなげるための取り組みを行っていった。
そうした活動が実を結び、1日8時間かかっていたデータ集計作業を18分に短縮するなどの業務効率化を実現できた。また、担当者が1人で行っていた作業をロボットに任せたことで、作業の属人化が解消されチーム内への状況共有も容易となった。こうした工数削減効果により同社では、顧客のためのサービス向上や成果創出について考えるための時間も捻出できるようになったという。
同社では現場主導のマネジメントによりRPAを定着していくことができた。こうした試みは技術者が足りないといわれる国内企業におけるDX推進の参考ともなるのではないだろうか。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | 業務自動化 |
業種 | 流通業・商社 |
部署 | その他事業部門 |
地域 | 国内 |
導入年 | 2019年 |
提供企業・製品
導入製品名:純国産RPAソフト「Robo-Pat(ロボパット)」
提供企業:株式会社FCEプロセス&テクノロジー
掲載日:2022/06/01
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