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IP-VPN

IP-VPNとは、通信事業者の閉域IPネットワーク網を通信経路として使用してWANを構築できるサービスのこと。通信事業者のネットワークを複数の企業で共有するため、自社独自のネットワークを持つ場合に比べて利用料が抑えられる。また、ルーティングは網側で行なうため、運用も容易。IP-VPNで通信事業者網内のユーザを分離する方法としては、IPパケットにラベルを付与してユーザーを識別するMPLS(Multi Protocol Label Switching)が使われている。

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IP-VPNの基本機能とは?

IP-VPNは、MPLSルーターで構築されていることから、レイヤー3(ネットワーク層)ベースのサービスとして「IPしかプロトコルをサポートしていない」「優先制御をサポートしている」ほか、他のWANとのゲートウェイ接続や携帯電話を含む各種のリモート接続機能もオプションとして提供されており、以下のようなサービスメニューを提供している。
●アクセス回線として、専用線、FR、ATM、イーサネット系回線からADSL回線まで幅広く利用でき、PHSや携帯電話、定額制モバイルカードなどモバイルアクセスまで対応している。
●アクセス回線の容量によって利用料金が段階的に上がるようになっているため、拠点のトラフィックに応じた回線容量を選択することができる。たとえば、64kbps、128kbpsのDA(ディジタルアクセス64/128)からメガデータネッツ、イーサアクセスなど、拠点の規模によって選ぶことができる。

IP-VPNの導入メリットとは?

IP-VPNはIPだけをサポートするが、個々に仮想回線を設定する必要がなく、IP網の定額利用料金と、各拠点から網までのアクセス回線接続料金だけで済む。アクセス回線には専用線のほか、ATM回線やイーサネット専用線など多種類が選べ、コスト重視、品質重視、速度重視、M2M向け重視といったように、帯域とコストを勘案して柔軟にネットワーク構築が図れる。