
株式会社パブレ
大規模災害を機にITシステムを刷新、BCPと業務改善を実現
身近な問題ではないものの、対策を怠れば万が一の際に大きな損害を受けるリスクもあるBCP。大規模災害をきっかけに対策に取り組んだ企業の事例を紹介する。

札幌に本社を構え全国で保険の代理店業を手掛けるパブレは、2018年の北海道胆振東部地震による大規模停電が起きた際、業務に大きな支障が出たことから、ITシステムを刷新することにした。それに合わせ、従業員の増加に合わせたネットワーク回線の見直しも実施。同社のBCP実現、業務改善プロセスを担当者のコメントからご紹介する。
課題
札幌に本社を構えるパブレでは、2018年の北海道胆振東部地震による2日間に及ぶ大規模停電の際、本社のサーバシステムが停止し全国拠点の業務に大きな支障が出たことから、災害時にも事業を継続できるようITシステムの刷新を検討していた。また、各拠点で人員が増加している一方でネットワーク回線が増強されていない状態であったため、サーバへのアクセスが遅延するといった課題にも対応が必要であった。
解決方法
同社ではデータセキュリティの観点からオンプレミスでサーバを運用しており、BCP対策としては道外の拠点に待機系を設けデータ・レプリケーションを行い、障害時に即座に切り替えられるシステムが望ましいと考えた。業務効率を低下させないシステムを構築するため、回線全体の見直しも検討。そこで選定したのは、物理的な回線に依存せず仮想的なWANを構築することで柔軟な運用を行うことのできるネットワークシステムであった。
効果
メインサーバとレプリケーションサーバを帯域保障の閉域ネットワークで接続し、BCPを実現することができた。また各拠点における回線速度も向上し、課題であった業務ストレスも解消された。従来は複数の回線サービスを利用していたが、ネットワークシステムを一本化したことでトラフィックが可視化され、トラブル対応に要する時間の短縮など運用効率向上にもつなげることができたという。
事例概要
企業規模 | 中堅中小企業向け(101~1000名) |
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課題 | BCP・DR |
業種 | 金融業・保険業 |
部署 | 総務部門・人事部門・教育部門 |
地域 | 国内 |
導入年 | 2019年 |
提供企業・製品
導入製品名:Master'sONE CloudWAN オーバーレイタイプ
掲載日:2021/01/06
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