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広域イーサネット

広域イーサネットサービスとは、イーサネットフレーム(イーサネットによる通信の際に使われるデータフォーマット)を透過的に転送して遠隔地を接続するWANサービスのこと。イーサネットは一般的にLAN構築に用いられている技術規格だが、その転送技術をWANに応用したのが、広域イーサネットサービスである。ユーザからは、複数拠点のLANを1つに統合し、あたかも1つの巨大なLANとして使っているように見える。

広域イーサネットの新着カタログ

広域イーサネットの基本機能とは?

●イーサネット機能
例えば、10BASE-T (0.5M~10M)、100BASE-TX (11M~100M)、1000BASE-SX (200M~)などのインターフェースを提供。
●VLAN
VLANとは端末の持つMACアドレスやIPアドレス、利用するプロトコルに応じてグループ化する、スイッチが提供する機能。広域イーサネットではイーサネットフレームにタグを二重に付与する拡張VLAN(スタックドVLAN)技術が使われることが多い。
●VPLS
VPLSはMPLS(Multi-Protocol Label Switching)を拡張した技術で、パケットに転送路を識別するラベルをつけ、そのラベルに基づいてあて先となるPEルータ(通信事業者が網端に設置し、アクセス回線を収容するルータ)に高速転送する技術である。

広域イーサネットの導入メリットとは?

広域イーサネットの導入メリットとしては、以下の点が挙げられる。
●LANを構築する手軽さでWANが構築できる。
広域イーサネットはLANの仕組みをそのままWANに応用したものなので、レイヤ2スイッチに接続するだけで、簡単にWANを構築することができる。

●ネットワークプロトコルに制約がない。
IP以外にも様々なプロトコルが利用できる。

●様々なルーティング・プロトコルに対応している。
広域イーサネットではユーザが自由にルータを設置でき、多様なルーティング・プロトコルを利用できるため、既存のネットワーク構成をほとんど変更する必要がない。また、中継網を経由して拠点間でのダイナミックルーティングを行うことができる。

●フルメッシュ型の接続ができる。
広域イーサネットに接続した拠点は、すべて対等な関係で通信を行うことができる。