関西アーバン銀行
個人情報取扱いの厳正化と、情報提供の効率化を同時に実現
“顧客の個人情報は現金と同じ”という関西銀行。情報漏えいリスクやミスをゼロに近づけ、個人情報取扱いの厳正化と情報提供の効率化を同時に実現するための方策とは?
三井住友銀行グループの地域銀行である関西アーバン銀行は、金融機関としての最重要課題である個人情報取扱いの厳正化と同時に、タブレット端末の活用による情報提供の効率化/高精度化を目指し、渉外情報持出管理システムを構築。カスタマイズ性の高い文書管理システムを基盤としたため、約9カ月という短期間開発を実現した。
課題
“顧客の個人情報は現金と同じ”という考え方に基づき、厳正な取扱いルールを制定していたが、外出先で必要な時には“紙での持ち出し”という行為が介在する場合もあり、リスクゼロにはできていなかった。
また、渉外業務に用いるチラシや資料など、商品・サービスの情報は、全て紙ベースで管理。在庫部数、使用有効期限、持ち出しの承認手続を手作業行っていたため、行き違いなどで古い情報を誤って使用するリスクがあった。
解決方法
同行は渉外情報持出管理システムのプロジェクトを開始。インフラ整備まで含めた新システムの構築を目指し、通信事業者、タブレット端末メーカー、システムベンダーが協同で取り組んだ。
システム構築ベンダーには、登録ファイルの数、更新期間、保存期間など、各種設定に高い柔軟性をもたせるパラメータ制のカスタマイズをはじめ、各種要件を細やかに実装しながらも、約9カ月という短期間で新システムは完成した。
効果
顧客の個人情報や商品・サービス情報は、サーバで一元管理され、タブレット端末で照会・閲覧できるようになり、紙での持ち出しが不要になった。また万が一タブレット端末を紛失しても、遠隔操作で端末ロックができ、端末にはデータが残らない。情報漏えいのリスクを限りなくゼロに近づけることができた。
さらに、打ち合わせ内容の記録やアンケートの回収など、外出時の情報収集ツールとしても利用でき、使用希望者が増加中だ。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | 業務のIT化 |
業種 | 金融業・保険業 |
部署 | 情報システム部門(開発系) |
地域 | 国内 |
導入年 | - |
提供企業・製品
導入製品名:文書管理システム 「活文 Contents Lifecycle Manager」
提供企業:株式会社日立ソリューションズ
掲載日:2018/05/07
更新日:2019/03/22
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