クライアントPCのデータ保全問題を「データレスPC化」で一発解決

藤森工業

クライアントPCのデータ保全問題を「データレスPC化」で一発解決

フィルム材などの産業用材料を製造販売する藤森工業では、クライアントPCのデータ保全と持ち出しPCのセキュリティが課題だった。同社が3年越しでたどり着いた解決策とは?

  • セキュリティ強化
  • 製造業
  • 情報システム部門(運用系)
クライアントPCのデータ保全問題を「データレスPC化」で一発解決

医薬品や日用品、食品の包装材料、電子機器などに使われる各種フィルム材、産業用材料を製造、販売する藤森工業。同社では各クライアントPC内に保存されているデータの保全、社外持ち出し時のデータ流出リスクへの対応が課題となっていた。さまざまなソリューションを検討した結果、Windows 10アップグレードに併せてPCを「データレス化」した。

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課題

 PC内蔵のディスクが大容量化する中、同社の社員は多くのデータをディスク内へ保存するようになった。社内には適宜バックアップを行っているファイルサーバがあったが、作業中のファイルなどはPC内に保存されるなど、適切なデータ保全ができているとはいい難い状況だった。また、営業職や各拠点の幹部社員などは、外出時にPCを持ち出すことも多く、PC紛失によるデータ損失や流出リスクも懸念されていた。

解決方法

 当初は仮想デスクトップ(VDI)を検討したがコストが大きくかかること、パフォーマンスチューニングなどの運用面に懸念があることから、導入には至らなかった。そのような中、メールマガジン経由で「PCにデータを保存しない」という考え方を知り、データレスPCソリューションの導入を検討。課題と考えていたことがほぼ全て解消されることをしり、1カ月のトライアルから始め、結果が良好であったため、全社展開に踏み切った。

効果

 社外活動の多い幹部社員や営業職のクライアントPCから展開を開始。ユーザーからは「これで安心してPCを持ち歩ける」「今までと使い勝手が変わらずに、外出先で安心してPCが使えるようになった」と好評だ。VDIと違いアプリがPC側にインストールされているため起動も早い。

 今後働き方改革が進んで、在宅勤務が制度化されても、今回の導入により、システム側としてはすでに対応の準備が整っているところも安心であった。

事例概要

企業規模 大企業向け(1001名以上)
課題 セキュリティ強化
業種 製造業
部署 情報システム部門(運用系)
地域 国内
導入年 2016年

提供企業・製品

導入製品名:Flex Work Place

提供企業:横河レンタ・リース株式会社

URL:https://www.yrl.com/fwp/