リードタイムを劇的短縮 100MB超のデータ転送を5時間から数分に

市光工業

リードタイムを劇的短縮 100MB超のデータ転送を5時間から数分に

製造業において、海外拠点と連携した作業工程の短縮は重要だ。リードタイムが生じやすく高いセキュリティを要するデータ授受のために、市光工業が選んだシステムとは?

  • 業務効率化
  • 製造業
  • 情報システム部門(開発系)
リードタイムを劇的短縮 100MB超のデータ転送を5時間から数分に

多くの自動車メーカーにランプやミラーなどを開発・提供している市光工業。同社は、海外拠点との大容量ファイルの授受で生じるリードタイムを解消したいと考え、新しく「セキュリティ」「スピード」「コスト」の3要素を満たしたファイル転送サービスを導入した。国内外が同じ時間軸をもとに作業できるようになり、作業効率の向上が実現した。

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課題

 同社では、コストを抑えつつリードタイムの短縮や設計品質の向上に対応するため、国内の設計部門で仕様書を作り、海外でCADデータ化と製造するという工程のものが増えつつあった。3次元のCADデータは、1つの部品でも容量が100MBを超えることもあり、また海外と1日に10回を超えるデータの授受が行われることもあった。作業工程の短縮化に伴い、セキュリティを確保しつつ、迅速なデータ転送を実現する環境の構築が求められた。

解決方法

 データの多くが機密情報であるため、これまでは社内にデータ共有サーバを置き、国内外の拠点とやりとりしていた同社。今回は、「セキュリティ」「スピード」「コストパフォーマンス」の3つのポイントを重視し、新たにファイル転送サービスの利用を決めた。従来のサーバ形式で起きていた、海外拠点間のデータ授受に数日かかる、途中でエラーが出てリトライとなるなど時間的な問題を解消するための選択だった。

効果

 新サービスは使い勝手が良く、これまで5時間以上かかっていた100MB超のデータのダウンロードが、わずか数分で完了するようになった。リードタイムが短縮され、日本国内で開発するときと同じ時間軸で海外での作業を進められるため、作業効率も高まっている。作業負荷を減らすことができたと海外拠点のスタッフからの評判も上々で、同社では国内での小さな容量のデータ授受にも、同サービスの適用を検討中だ。

事例概要

企業規模 企業規模問わず
課題 業務効率化
業種 製造業
部署 情報システム部門(開発系)
地域 国内
導入年 -

提供企業・製品

導入製品名:大容量高速ファイル転送 「活文 Accelerated File Transfer」

提供企業:株式会社日立ソリューションズ

URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/katsubun/sp/aft/