海外との2GBを超える大容量CAD図面データ授受をセキュアに実現

日立製作所 都市開発システム社(※)

海外との2GBを超える大容量CAD図面データ授受をセキュアに実現

グローバル展開においてボトルネックとなっていたのは、海外とのデータ授受にかかる時間の長さだった。ファイル共有サーバではセキュリティ不足とした企業の最適解とは?

  • グローバル展開
  • 製造業
  • 情報システム部門(開発系)
海外との2GBを超える大容量CAD図面データ授受をセキュアに実現

昇降機事業を中心に、都市開発ソリューションを提供する日立製作所 都市開発システム社(※)。同社は海外との昇降機の図面や技術資料データの受け渡し時に生じる時間のロスやセキュリティ不足を解消するため、安全で利便性の高い新サービスを採用した。開発/設計部門と建築CAD作図部門を主として、社内全体の時間効率が格段に向上した。

※本事例の内容や社名は公開当時のものとなります。

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課題

 同社は、中国、シンガポール、タイに生産拠点を設け、昇降機事業のグローバル展開に取り組んでいる。昇降機の図面や技術資料のデータはときに2GBにもなる。海外の現地工場などへデータを送付する際には、国際宅配便を利用していたが、到着まで1週間かかり、リードタイムを大幅に見込む必要もあった。ファイル共有サーバを利用することもあったが、社内のセキュリティルール強化によって、代替手段を検討する必要が生じた。

解決方法

 代替手段の検討にあたり同社がポイントとしたのは、高い「セキュリティ」とグローバル環境においてもデータ授受できる「利便性」。そのどちらも満たすサービスとして採用したのが、ログにより送信履歴、受信履歴を確認でき、不要となったデータをデータセンタから削除できるサービスだった。ほかにも、多言語対応で、通信インフラが未整備な地域でもインターネット環境さえあれば十分に利用できるなどのメリットがあった。

効果

 新サービスの使用頻度は600回超/月(3カ月平均)、期末時期にはその3倍以上が利用されている。使用者は開発/設計部門がおよそ半分、建築CAD作図部門が残り半分だが、国内でのPowerPointや写真など展示会用のプレゼンテーションデータの授受にも活用されているという。また、大容量データの授受に要していた時間が大幅に短縮され、その分を本来の業務に振り分けられることも大きな導入効果として現れている。

事例概要

企業規模 企業規模問わず
課題 グローバル展開
業種 製造業
部署 情報システム部門(開発系)
地域 国内
導入年 2012年

提供企業・製品

導入製品名:大容量高速ファイル転送 「活文 Accelerated File Transfer」

提供企業:株式会社日立ソリューションズ

URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/katsubun/sp/aft/