ライオン株式会社
全社共通連携基盤の採用で、老朽化・複雑化が進むシステムを刷新
ライオンはシステムの老朽化や複雑化、技術継承の課題を解決すべく、データ連携ツールを全社共通連携基盤として採用。構築時の開発効率は30%アップする見込みだ。
ライオンでは事業成長などに伴ってITシステムを拡充していたが、一方で基幹システムの老朽化やシステム全体の複雑化、技術継承といった課題を抱えていた。そこで同社は、新たな共通連携基盤として連携の簡素化や標準化ができるデータ連携ツールを採用。導入前の課題を解決するとともに、システム構築時の開発効率は30%アップする見込みだ。
課題
ライオンのITシステムは、1980年の2社合併時に統合・構築した基幹システムを中心に、事業の成長などにあわせて年々拡充していた。この取り組みはさまざまな効果をもたらす一方で、システム中核部分の老朽化やシステム全体の複雑化、システム構築当時を知る社員の減少による技術継承といった課題が浮上してきた。
そこで同社はITシステムの全面刷新を決定。各システムをつなぐ共通連携基盤の整備も重視して検討を始めた。
解決方法
新たな共通連携基盤を確立するため、同社は複数のSIerに提案を依頼。連携の簡素化や標準化をはじめとする機能要件やセキュリティなどを綿密に検討した。
同社が最も高く評価した提案は、要件を満たすうえにバッチ連携やメッセージ連携、マルチフォーマットに対応したフォーマット変換ができるデータ連携ツールであった。ツール選定後半年にわたって実用に耐えうることを十分に検証したうえで、採用を決定した。
効果
約160万件の固定長販売実績データを60秒でCSVに変換できることを検証時に確認。システムの老朽化や複雑化といった課題を解消し、月に1000万件にもなる販売報告データを管理するのに十分な性能と信頼性を持つシステムに刷新することができた。
グラフィカルな開発環境は技術習得も容易なので、技術継承の問題も払拭。さらにデータ変換処理の開発工数も削減した。開発効率は従来比で30%ほど向上する見込みだ。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | システムリプレース |
業種 | 製造業 |
部署 | 情報システム部門(開発系) |
地域 | 国内 |
導入年 | - |
提供企業・製品
導入製品名:ASTERIA Warp
提供企業:アステリア株式会社
掲載日:2021/02/01
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