スクラッチ開発の30分の1の工数で非技術者1人がシステム間を連携

株式会社星野リゾート

スクラッチ開発の30分の1の工数で非技術者1人がシステム間を連携

星野リゾートは、ホテルシステムや会計ソフト、BIなどを連携させるシステム開発を、短期に社内技術者抜きで行うために、コーディング不要のデータ連携ツールを導入した。

  • 業務自動化
  • サービス業
  • 情報システム部門(開発系)
スクラッチ開発の30分の1の工数で非技術者1人がシステム間を連携

宿泊施設を運営する星野リゾートでは、国際的なホテル会計基準の採用に伴って導入した米国の会計ソフトや、経営レポートを生成するBIなどを、ホテルシステムと連携するためのシステム開発を短期に社内技術者抜きで行う必要があった。コーディング不要のデータ連携ツールにより、プログラミング経験のない担当者が独力で迅速に開発を遂行した。

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課題

 同社では宿泊施設の海外展開にあたり、国際的なホテル会計基準であるユニフォーム会計を採用し、そのために米国の会計ソフト「QuickBooks」を導入。現地ホテルシステムとのマッピング情報は「kintone」上に保持し、経営レポートの生成はBIツール「Tableau」で行うことにした。これらを連携するシステム開発は、4カ月後の台湾での施設開業に間に合わせる必要があった上、連携仕様変更の可能性が高いため、外注にはできなかった。

解決方法

 同社では社内エンジニアの人材を、顧客体験価値の創造に向けた高度な開発に集中投与していることから、今回のシステム連携の開発は社内エンジニア抜きで行うことを目指した。そこで、コーディング不要でさまざまなシステム間をつなげられるデータ連携ツールを導入した。kintoneなど向けの各種アダプターや、QuickBooks用の連携ドライバを利用して、エンジニアではない担当者が自らの手で今回の開発を実施できた。

効果

 人件費の仕分け処理を、スクラッチ開発の30分の1という工数で完成するなど、迅速に開発でき、台湾での開業1カ月前に連携システムを完成できた。プログラミング経験の全くない担当者が、社内エンジニアの助けを一切受けずに独力で開発を遂行した。このデータ連携ツールはメンテナンス性が高いので、今後開業する宿泊施設については、ホテルシステムの差異部分の修正にかかる工数(1~2人日)のみで開発作業が完了する見込みだ。

事例概要

企業規模 企業規模問わず
課題 業務自動化
業種 サービス業
部署 情報システム部門(開発系)
地域 国内
導入年 2019年

提供企業・製品

導入製品名:ノン・コーディングのデータ連携ツール「ASTERIA Warp」

提供企業:アステリア株式会社

URL:https://www.asteria.com/jp/warp/