AGC株式会社
ファームバンキングサービス終了を乗り越えた企業の対応策とは?
情報技術の進歩とともに、企業での入出金の手段も移り変わる。旧来のファームバンキングサービスの終了や、2024年1月のISDN廃止などに対処するための方策とは。
幅広い素材を扱い事業を展開するメーカーAGCは、給与の振り込みや取引先との入出金などに利用していたファームバンキングサービスが約1年後に終了することを突然告知された。従来通りの作業効率や安定性を保ちながら、移行コストも抑え、さらに再びサービス終了が起きるといったリスクを回避するため、同社はどのような選択を行ったのか。
課題
AGCでは従業員への給与・賞与の振り込みや取引先への支払い、取引先からの入金などに長年ファームバンキングサービスを利用していた。ところが2019年9月、サービス提供ベンダーから「2020年10月で現行のサービスを終了する」という告知を突然受け、急きょ代替手段を探すことに。検討の際の要件となったのは、作業効率や安定性が低下しないこと、将来的に技術の継続性が見込めること、コストが適切なことなどであった。
解決方法
同社は複数の提案の中から、統合EDIサービスへの移行を選択。金融機関向けのような堅固なサービスや、ベンチャー企業が提供する簡易なサービスでなく、自社の求める規模に適していたことが大きな採用理由であった。上場企業が提供しているサービスであったため継続的な利用が期待できる。さらに以前のサービスでは追加開発で実装していた入出金の履歴照会画面が標準で用意されていたため、導入コストの抑制にもつながった。
効果
リプレースにより高い運用効率と安定性が確保できたとともに、法令対応や他システムとの連携など、将来の発展性があるサービスへと移行できたことが最大のメリットだという。2024年1月のISDN回線のサービス終了に伴い、閉域網を利用したデータ伝送サービス「AnserDATAPORT(アンサーデータポート)」への移行にも対応が容易になった。同社では販売管理システムの受発注連携といった幅広い活用も検討中だという。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | システムリプレース |
業種 | 製造業 |
部署 | 財務部門・会計部門・経理部門 |
地域 | 国内 |
導入年 | 2020年 |
提供企業・製品
導入製品名:統合EDIサービス「スマクラ」
提供企業:SCSK株式会社
掲載日:2023/04/01
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