日本パルスモーター株式会社
海外展開に向けてERPを導入、原価計算の迅速化と精度向上も実現
基幹システムの老朽化に伴う更新は、システムを再構築して新たなメリットを生み出す機会でもある。当初の狙い以外にも業務改善効果が表れた事例を紹介する。
日本パルスモーターでは、基幹システムを動作させるハードウェアの老朽化に伴う更新の時期を迎えたことを機に、システムを再構築してERPを導入した。当初の目的であった、今後の海外展開に向けたシステム基盤の確立に加えて、原価計算の面でも業務改善効果が表れた。同社の製品導入プロセスや導入効果はどのようなものであったのか。
事例概要
精密小型モーターや関連製品の開発・製造などを手掛ける日本パルスモーターは、基幹システムのハードウェアの老朽化に伴う更新を機にシステムを再構築し、ERPを導入した。
新システムでは、海外展開を見据えた多言語・多通貨対応などに加え、原価計算の分野を中心に業務改善を実現。製造原価の算出を迅速化できたほか、原価計算の精度が高まったことで、経営層に対して有益な情報を提供できるようになり、今後注力すべき製品群の見極めや売価の見直しなどの検討が活発に行えるようになった。また、配賦基準を変更して再計算を行うなどのシミュレーションも可能になった。
自動車産業向けの品質マネジメントシステムの技術仕様「ISO/TS 16949」の取得を見据えて、在庫管理の厳格化など業務フローの変革を実施。
今後、中国やフィリピンの生産拠点にも新システムを展開していくことで、グループ経営のさらなる高度化を目指している。
事例概要
企業規模 | 中堅中小企業向け(101~1000名) |
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課題 | システムリプレース |
業種 | 製造業 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | 2015年 |
提供企業・製品
導入製品名:Dynamics NAV(現Dynamics 365 Business Central)
掲載日:2024/03/01
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