旭化成株式会社
合併による業務量倍増に手作業の自動化で対処、内部統制も強化
会計などのデータ処理で手作業が多いと、非効率で業務量増加に対応しにくいうえ、内部統制面での課題も発生してしまう。そうした問題をどうすれば解消できるだろうか。
旭化成のイタリア現地法人では、会計などのシステムの利用は売り上げ・請求・入金を管理する程度で、データ集計など多くの業務を手作業で行っており、それに伴う内部統制面での課題もあった。そのうえ、ドイツ法人との合併に伴い業務量が倍増し、業務効率化も求められた。合併まで時間がない中で、同社はどのような業務改善を行ったのか。
事例概要
旭化成 繊維事業部のイタリア現地法人は、現地の会計パッケージと倉庫会社のシステムを導入していたが、売り上げ・請求・入金を管理する程度で、データ集計など多くの部分が手作業で賄われていた。
ドイツ法人との合併を機に、それに伴う業務量の増加と、手作業による内部統制面での課題という2つの側面から業務システムの見直し/刷新を図った。合併まで時間がなかったが、実質的に約4カ月という短期間で新しいERPシステムを導入した。
これまで手作業で行っていた業務のほとんどをシステム化・自動化したことで、合併に伴う業務量の倍増に対しても既存の人員で対応することができた。素材別での損益計算書の自動出力といった“可視化”も果たした。また、業務が標準化されたことで内部統制レベルも向上し、親会社の内部監査組織からの評価も高まったという。
本稼働後の2次開発により、本社の連結パッケージとのデータ連携や、委託販売手数料の自動計算、支払条件ごとの与信管理表の自動作成なども可能となった。
事例概要
企業規模 | 中堅中小企業向け(101~1000名) |
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課題 | 業務自動化 |
業種 | 製造業 |
部署 | 財務部門・会計部門・経理部門 |
地域 | 海外 |
導入年 | 2014年 |
提供企業・製品
導入製品名:Dynamics NAV(現Dynamics 365 Business Central)
掲載日:2024/03/01
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