
良品計画
良品計画が実現したグローバル展開における確実なデータ交換
グローバルファイル連携基盤を強化した良品計画。ファイル転送ミドルウェアと一元管理ツールの導入で、同社の状況はどのように改善されたのだろうか?

「無印良品」を手掛ける良品計画では、これまで統一されていなかった各国拠点とのファイル連携業務の一元的な基盤として、国内で利用中だったファイル転送ミドルウェアの拡大適用と、関連する一元管理ツールの新規導入を決めた。それにより、データ欠損のない、確実で効率的なファイル交換が実現。通信状況の把握やトラブル対応も容易になった。
課題
海外事業の拡大に伴い、海外システムとの間でマスターデータなどのファイル交換を行っていた同社。しかし、国ごとに統括されている各システムとグローバル本社である日本のシステムとの間で、ファイル交換の仕組みが統一できていなかった。とくに一部はFTPで構築されているため、取り込みデータの欠損リスクもあり得た。欠損を検知する仕組みの開発は手間がかかる上に、作り込んでも見落としてしまう可能性が否めなかった。
解決方法
海外との通信回線をIP-VPN化するプロジェクトの一環として、既に利用実績のあったファイル転送ミドルウェアを海外とのファイル交換にも適用することを検討した。同製品は、設定がシンプルで分かりやすく、既に業務ごとのカスタマイズが進んでいたため、その運用負荷を低減するために、関連の一元管理ツールも同時に導入した。
導入にあたっては日本側で設定ファイルなど用意し、現地技術者の負担軽減に努めた。
効果
新システムでは転送データの整合性が担保され、転送切断時のリトライも行われるため、データ欠損なく確実に転送するという目的が実現した。
また一元管理ツールにより、トラフィック状況の把握が可能になっただけでなく、トラブルが生じたときの原因の切り分けも容易になった。海外との回線は比較的に頻繁にメンテナンスが行われるが、時間帯をずらしてのデータ配信や、バックアップ回線利用対応も管理しやすくなった。
事例概要
企業規模 | 大企業向け(1001名以上) |
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課題 | グローバル展開 |
業種 | 小売業・卸売業 |
部署 | 情報システム部門(開発系) |
地域 | 国内 |
導入年 | 2016年 |
提供企業・製品
導入製品名:HULFT運用管理の最適化・自動化ツール「HULFT-HUB」
提供企業:株式会社セゾン情報システムズ
掲載日:2018/11/05
更新日:2019/02/04
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