事例
TIS株式会社
年間3.5万時間もの社内業務削減を見込むサントリーはRPAをどう導入したのか
働き方改革のさらなる推進と、定型業務の自動化による高付加価値業務への人員シフトを目的にRPAを導入し、大きな成果を上げているサントリー。同社の事例から、RPA導入を成功させるヒントを探る。
要約
働き方改革への取り組みが加速する中、定型業務を自動化・効率化するために「RPA(Robotic Process Automation)」を導入する企業が増えている。飲料業界大手のサントリーも、国内グループ会社へのRPA展開を精力的に進めている一社だ。
ただ、RPAは導入すれば効果を発揮する特効薬ではない。開発者を現場に常駐させ、業務の標準化を進める他、テスト段階でクライアント端末ごとの環境を考慮したチューニングを粘り強く行う必要がある。加えて、ツールの選定も重要だ。業務で比重の高いExcelなどとの親和性、野良ロボットの増殖を避けられる中央集約型かどうかといったポイントがある。
同社の狙いは当たり、検証段階から「営業が外に出る時間が増えた」「有給休暇が取りやすくなった」などの声が上がるほど現場からも好評で迎えられた。RPAの効果を確信した同社では展開を加速し、2018年度にはグループ全体で3.5万時間の社内業務削減を目指しているという。本資料では同社の事例から、RPA導入の秘訣を明らかにする。