セゾン自動車火災保険
マイグレーションで運用コストを約55%も削減できた理由
メインフレームの老朽化による運用負担とコストの増加を解消すべく、別システムへのマイグレーションを実施した結果、約55%の運用コストを削減できた理由とは?
セゾン自動車火災保険では、メインフレームの老朽化による運用負担とコストの増加を解消すべく、新たなプラットフォームへのマイグレーションを実施。「IBM Power Systems(IBM i)」をベースとして、同プラットフォームに精通し高い技術力を持つベンダーのサポートを得て、予定した期間とコストで作業を終え、業務基盤の刷新と改善を実現した。
課題
セゾン自動車火災保険では、各種保険の契約情報を管理する「損害保険業務基幹システム」を、国産ベンダーのメインフレーム上に構築して、運用を続けていた。しかし、長期の運用に伴って老朽化が目立つようになり、保守サービスを含めたコスト負担の増加や一部製品のサポート期間終了後の対応など幾つかの課題が出ていた。そこで、そうした課題を解決するためにシステム基盤のマイグレーションを検討することにした。
解決方法
マイグレーション先の選択肢は、最初から「IBM i」に絞っていた。先行していた通販システムのプラットフォームとして既に採用実績があったからだ。プロジェクトの方向性が決まり、実績とコストを重視してRFI/RFPの作成とベンダー選定に着手。コスト面に加えて、ユーザー企業とのやりとりでマイグレーションのノウハウに対する評価が高かったことや、実際の構築現場を確認して取り組みの姿勢や体制を評価してベンダーを決定した。
効果
新たなプラットフォーム上で稼働する損害保険業務基幹システムは、現在まで大きなトラブルもなく運用している。当初の課題だったコスト削減については、運用コストだけで見た場合、約55%という大幅な削減を達成した。メインフレームを設置していたデータセンターの賃料、メインフレームやその周辺機器のレンタル料が削減されたことも理由の1つだった。また、旧システムでは実現できていなかった事業継続性の向上も図られた。
事例概要
企業規模 | 中堅中小企業向け(101~1000名) |
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課題 | システムリプレース |
業種 | 金融業・保険業 |
部署 | 製造部門・生産管理部門・品質管理部門 |
地域 | 国内 |
導入年 | 2014年 |
提供企業・製品
導入製品名:メインフレームマイグレーションサービス
提供企業:NDIソリューションズ株式会社
掲載日:2018/11/05
更新日:2019/01/29
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