
モスフードサービス
高精度なマルウェア検知により情報漏えいのリスクを軽減
従来のマルウェア対策ソフトでは検知率に限界があり、約300店舗に対しパターンファイルの更新を徹底することも困難。そんな同社が採用したマルウェア対策とは。

「モスバーガー」のフランチャイズなどを手掛けるモスフードサービス。同社では国内約300の店舗および本部の情報漏えいリスク軽減が急務だった。対策として、AI技術により未知のマルウェアにも対応した次世代マルウェア対策製品を採用。パターンファイルの管理が不要になり、セキュリティを強化しつつ運用面の改善も実現した。
課題
同社はエンドポイントセキュリティ対策として、パターンマッチング形式のマルウェア対策ソフトを導入していた。だが、パターンファイルに登録されていない未知のマルウェアに対応しきれないという問題があった。他にもパターンファイル更新のタイミングまでマルウェアを検知できないというリスクや、マルウェアの脅威を店舗へ周知するのにも時間がかかるなど対策が後手に回りやすく、対策のスピードも課題となっていた。
解決方法
同社は機械学習による検出エンジンを搭載したエンドポイントセキュリティ対策製品の情報を入手し、約2カ月にわたり評価検証を実施。サンプルのスパムメールを実際に開封し、検知するか、業務アプリケーションの動作に悪影響がないかなどを検証。その後、約20店舗を対象に検知状況を確認するとマルウェアと思われる怪しいファイルを40ファイルほど検知。マルウェア検知率の高さと使い勝手の良さが決め手となり導入を決定した。
効果
同社は2016年11月に国内の約300店舗で運用を開始。安定的に稼働しており、管理者が意識しなくてもマルウェアが検知、隔離されている。検知状況は管理画面を見れば一目瞭然で、管理者にとって分かりやすい運用ができる点もメリットだという。また、パターンファイルが必要ないため、更新の遅れや漏れ、更新がうまくいかないという問題が発生する心配がなく、運用面でも安心して利用できている。
事例概要
企業規模 | 大企業向け(1001名以上) |
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課題 | セキュリティ強化 |
業種 | 小売業・卸売業 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | - |
提供企業・製品
導入製品名:次世代マルウェア対策「CylancePROTECT(R)」
提供企業:株式会社日立ソリューションズ
掲載日:2018/12/18
更新日:2019/08/30
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