日本電気株式会社
堅牢性と利便性を両立 PC1万5000台に導入した暗号化ソフトとは
情報セキュリティの体制を構築する際には、PCを利用するユーザーの「利便性」と、情報の「堅牢性」はトレードオフの関係になりがちだ。相反する2つを両立するには……?
セキュリティ対策には、扱う情報の重要度と頻度に応じて、堅牢性とユーザーの利便性をうまく両立させる必要がある。NECは持ち出し用PC約1万5000台にPC暗号化ソフトウェアを採用した。PCのHDD以外にもUSBメモリやCD/DVDなどのリムーバブルメディアのデータを全て暗号化でき、1台のクライアント端末から全端末を操作できる製品だ。
課題
個人情報保護法の施行後、これまでは「とにかく情報を保護しよう」と堅牢(けんろう)性をあげ、運用面の利便性はあまり加味しない対策が主だった。しかし、ユーザーの使い勝手が下がれば、問い合わせが増え、無駄な管理者の仕事が急増し、肝心のセキュリティ体制が破綻する恐れもある。同社では、持ち出し用PC約1万5000台に対して、堅牢性と利便性のバランスとれた、適切なセキュリティソリューションを求めていた。
解決方法
情報漏えいに対する堅牢性と、管理者の負荷が低い点を評価し、持ち出し用PCにディスク暗号化ソフトを導入した。同製品は、堅牢性として、PCのHDDだけでなく、USBメモリやCD/DVDなどのリムーバブルメディアのデータを全て暗号化する機能を備える。さらに、組織内のデータにアクセスする全てのPCを、ネットワークを通して1台のクライアント端末から管理できる利便性も併せ持っている。
効果
実際に紛失/盗難に遭った場合でも、関連会社のNECキャピタルソリューションが提供している、同製品の運用管理サービスを利用すれば、遠隔地にあるPCでも無効化することができる。また、一元管理により、管理対象のPCのステータスを追跡し、紛失や盗難の場合でも、保存されているデータを安全な状態に維持することもできる。同社は、この製品を用い、一般企業向けのサービスとして外販している。
事例概要
企業規模 | 大企業向け(1001名以上) |
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課題 | セキュリティ強化 |
業種 | 情報サービス業 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | - |
提供企業・製品
導入製品名:フルディスク暗号化ソリューション WinMagic SecureDoc
提供企業:ウィンマジック・ジャパン株式会社
掲載日:2024/02/03
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