Saifu
暗号通貨の管理の複雑さを解消 ユーザーに安全性と利便性を提供
Saifuは、オンラインウォレットサービスのセキュリティ保護と複雑さの解消を目的に、ユーザーの負担をかけずに安全に暗号通貨を取り扱えるサービスを実現した。
Saifuでは、同社のサービス利用者が安全かつ煩雑な手間をかけずに暗号通貨をはじめとするオンラインウォレットサービスを利用するため、ハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)を導入。利用者の秘密鍵をHSM内で安全に管理し、盗難のリスクを最小化。利便性を維持しながら、メガバンククラスの安全性を実現できるようになった。
課題
オンラインウォレットサービスを提供するSaifuでは従来の通貨と同じように簡単・安全な方法で暗号通貨の売買や管理を行えるサービスを消費者に提供することを目指したが、そのためには従来の銀行に適用される業界や政府の要件を遵守するセキュリティの仕組みが必要であった。
また将来的にはヨーロッパ全土への拡張計画もあり、スケーラビリティや設計の柔軟性、継続的な管理性なども要件として求められていた。
解決方法
Saifuでは、エンタープライズ標準の安全性と信頼性を誇る鍵の生成・保護、複数の口座タイプのサポート、アプライアンスへのリモートアクセスといった、同社のビジネス・技術要件をすべて満たす点を評価し、ハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)を導入。
ユーザーの持つ秘密鍵すべてをHSMで作成して保管できるアーキテクチャを構築し、メガバンククラスのセキュリティの保証と利便性の向上を目指した。
効果
HSMを導入したことで、Saifuのサービス利用者すべての秘密鍵をHSMによって作成して保管できるようになり、大手銀行と同様のセキュリティを暗号通貨にも提供。利用者は自身での管理の責任を追わずに、秘密鍵の盗難のリスクを限りなく排除することができた。
米国の情報処理標準規格であるFIPSを遵守しているため、規制監査やその他の試験への対応も大幅にスピードアップできるようになっている。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | セキュリティ強化 |
業種 | 金融業・保険業 |
部署 | 開発部門・研究部門・設計部門 |
地域 | 海外 |
導入年 | - |
提供企業・製品
導入製品名:Entrust nShield Connect HSM
提供企業:エントラストジャパン株式会社
DPS事業本部
掲載日:2021/04/12
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