IT関連の資格取得状況(2018年)/後編:IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)
後編では、読者332人を対象に、「取得目的」「取得にかかる期間」「勉強方法」と現在注目する資格を尋ねた。資格を取得するのは「業務のため」か「自己メリットのため」か。また、今注目を集める資格とは何か。
ネットワークスペシャリスト保有者には「勉強していない」人も?
資格取得を考えていない人の中には「学習時間が取れない」との意見もあったが、資格保有者は、取得までにどのくらいの学習時間を費やしたのだろうか。
そこで、勉強開始から受験までの平均的な期間を尋ねたところ、「1〜3カ月」が最も多く42.8%、続いて「4〜6カ月」30.0%、「1カ月未満」12.8%と続き、おおむね半年以下の学習期間で資格を取得する傾向にある(図3)。この回答結果を基に、資格別の平均学習時間をまとめたところ、3カ月以下と比較的短めの傾向にあるのは「ITパスポート」や「MCP(Microsoft認定プロフェッショナル)各種」などだ。反対に12カ月以上と長期にわたる学習傾向が高いのは「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」「ITストラテジスト」「システム監査技術者」などであった。
この設問に関連して、学習方法についても尋ねた。その結果、83.3%と大半を占めたのは「参考書を購入し独学で勉強した」で、続いて「通信教育/e-ラーニングを受講した」19.5%、「社内外の勉強会や学習サークルで勉強した」12.8%となった。この結果を資格別にまとめたのが、以下の図である(図4)。
前述した通り、どの資格においても参考書を利用して学習する割合が高いようだ。また、IT関連資格の中では比較的高難度に位置付けられる「ネットワークスペシャリスト」の資格保有者の中には、「勉強はしていない(受験したら合格した)」と回答する人もわずかながら存在した。
取得する資格や難易度にもよるが、まとめると、独学でもおおむね半年間の学習を続ければ、資格試験に合格できる可能性があるようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IT関連の資格取得状況(2018年)/前編
今回の調査では、読者332人を対象にIT関連資格の取得有無や勤め先の資格支援制度などを聞いた。併せて、現在保有する資格やこれから取得したい資格についても尋ねたところ、人気が高いのはあの資格だった。 - IT関連の資格取得状況(2017年)/前編
キーマンズネット会員325人にアンケート調査を実施した。IT関連資格の保有率や保有目的など実態が明らかになった。 - IT関連の資格取得状況(2017年)/後編
キーマンズネット会員325人にアンケート調査を実施した。IT関連資格の保有率や保有目的など実態が明らかになった。 - 情報システム関連の資格取得状況(2015年)/前編
308人を対象に情報システム関連の資格状況を調査した。保有する資格や、保有目的などの実態が明らかになった。 - 情報システム関連の資格取得状況(2015年)/後編
308人を対象に情シス関連の資格状況を調査した。資格未保有者に対し、必要性や持たない理由、そして資格支援制度を尋ねた。