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【事例】定例会の見直し方 ベックマン・コールターの加藤さんはどうやって会議を変えて会社を変えるか:消えた「資料作成で休日出勤」、見えてきた「ビジネスの課題」(3/3 ページ)
マネジメント業務の多くの時間を定例会議の準備に割かざるを得なかった組織を変えたのは何か。業界再編を機に経営手法を刷新した医療機器の専門企業が、現場を変えるために取り組んだのは、会議の改革だ。経営手法の変革と会議の関係は?
休日出勤のExcel仕事が消えた
加藤氏はIT畑の人間ではない。そこで導入直後は、Domoの支援を受けながらカード作りに取り組んでいた。しかし数日もたつと、意図通りのカードを直感的に作れるようになったという。
「おそらく、それほど高いスキルがない人でもカードは作れると思います。例えば、Excelで『IF文』や『CONCAT文』が書け、SQLの基礎的な知識があれば十分なのではないでしょうか」(加藤氏)
Domo導入前は、会議参加者はExcelのグラフや「PowerPoint」の報告書などを読み、営業状況などを把握していた。今はそうした資料を全く使わず、会議参加者はDomoだけを見て判断できるようになったという。
加藤氏はExcelによるグラフ作成作業から解放され、資料作成のために休日出勤することはなくなった。また、各営業部門のマネジャーもパワーポイントを使って報告書を書く手間が激減したそうだ。だがメリットは他にもあったという。それは何か。
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