2019年の年間閲覧ランキング(1〜10位)
ただのITツール紹介ではない、キーマンズネット2019年の人気記事を一気に紹介します。ランキング上位は、企業の組織風土を変えるIT製品の技術トレンドが色濃く反映されました。2020年、企業ITの未来はを占う基礎情報にどうぞ。
こんにちは、キーマンズネット編集部です。キーマンズネットでは、1年の総決算として2019年に公開した記事のうち閲覧数が多かった上位30位の記事をランキング形式で発表してきました。今回はいよいよTop10の発表です。
11〜30位までは下記をご覧ください
キーマンズネット年間記事閲覧ランキング
集計期間:2016年1月1日〜12月16日【編集部員のひとこと】
2019年、最も多くの方に閲覧いただいた記事は「Teamsとは? SkypeやSlackとの違い、メリット、おススメの移行方法をマイクロソフトに聞いた」でした。
「Microsoft Teams」は「Office 365」に含まれるコミュニケーションツールです。以前は上位プランのユーザーでしか利用できなかったのですが、比較的手ごろなプランでも利用できるようになり、従業員全体でも利用しやすくなりました。ビジネスチャットなどの情報共有ツールは、情報格差を生まない運用が重要になります。一部のヘビーユーザーだけが情報を獲得するのではなく、関係者全員に周知を徹底するには、ツールの操作スキルレベルをそろえることも重要になります。
2位にランクインした人材管理に関する読者調査(「人材管理、人事管理の現状(2019年)/後編」)では「従業員の高齢化、止まらない離職者、求人には応募来ず」という人材不足の深刻な状況に共感する読者の声が多く寄せられました。
極力業務を効率化しつつ、業務のデータ化を推進し、人材不足を補おうという動きも活発です。3位にランクインしたAI-OCRに関する記事(「AI-OCRとは? OCRとの違い、選定ポイントと導入の注意点」)は、RPAの自動化を補完し、高度化する技術として大きな注目を集めました。2020年も引き続き注目される技術です。
4位の「『No上司』『No部署』をやってみた会社の話」は、組織運営を考える上で非常に刺激的な内容でした。管理のムダを排除し、メンバーの主体性と成果を重視する、従来の日本企業にはない組織運営を推進する取り組みは、近年注目を集める「ティール組織」に似た活動として話題を呼びました。セグメントなどによらず、なすべきタスクを実行したいメンバーが推進し、それを民主的に評価する全く新しい仕組みです。こうした組織は、働き方改革や効率よい組織運営を目指す日本でも今後増加するのではないでしょうか。
5位の「『残業させるな』そのムチャぶり、どうする?」は、タイトルに共感する方が多かったようです。記事ではこのオーダーを「ムチャぶり」にしないために組織が変化させるべきことが何かを指南しています。働き方改革のミッションに負担を感じる方はぜひ参考にしていただきたいと思います。
2019年は働き方や組織を変えるツールに注目が集まった1年でした。ITを取り巻く環境が大きく変わった結果、私たちの働き方もどんどん変化するようになりました。在宅勤務、リモートワークなど、10年前はあまり考えられなかった働き方も許容され始めています。10位にランクインした「Zoomとは? なぜ人気なのか 使い方や機能を試した」が多くの注目を集めたのも遠隔からの会議参加を手軽に実施したいと期待する読者が多かったからに他ありません。
同様に、AI関連技術の爆発的な進化により、仕事の質も変わりつつあります。AI-OCRやAI翻訳代表される「目で見て、耳で聞いて、手入力する」ような人間の能力に頼ってきた作業は今後どんどんAIが代行してくれるようになるでしょう。8位にランクインした「AI翻訳はどこまで実務で使えるか 『100種類超の文書を2カ月で翻訳』を迫られた神戸製鋼の実例」はその象徴的な事例といえるかもしれません。
2020年、私たちの労働環境はどう変化するでしょうか。キーマンズネット編集部では引き続き皆さんにITツールのトレンドや活用アイデアをいち早くお伝えして参りますので、どうぞご期待ください。
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