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年齢別「IT資格」の取得傾向 30代〜50代が支持する資格は?

デジタルトランスフォーメーション時代において多様なスキルが求められることから、リスキリングに関心が集まる。その手段の一つとして資格取得がある。アンケート調査結果を基に、IT資格の保有傾向と関心が集まる資格を年代別にまとめた。

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 キーマンズネットが毎年実施している調査企画「IT資格の取得状況」では、現在保有するIT資格や今後取得を検討している資格、現在注目しているIT資格など、IT資格にまつわる現状と今後を読者に尋ねた結果を紹介している。

 本稿では2022年12月に公開した「IT資格の取得状況(2022年)」の調査結果を基に、本編では紹介しきれなかった保有資格と今後狙う資格について、30代、40代、50代と年齢別に分けてまとめた結果を紹介する。

保有する資格、注目資格の年齢別傾向

 本編でも紹介した通り、現在、保有しているIT資格(35種)を回答割合順に並べたものが以下の図だ。上位には国家資格が並び、次いでセキュリティ系資格が続いた。2021年の調査結果と比較すると、ネットワークスペシャリストが落ち、情報セキュリティマネジメントと入れ替わる形となった。


保有しているIT資格トップ35(出典:「IT資格の取得状況(2022年)/前編」

 以降では、現在保有するIT資格と今後注目されると思われるIT資格を尋ねた結果について、30代、40代、50代の3つの年齢グループに分けて紹介する。まずは、現在保有する資格について、年齢グループ別に上位5位をランキング形式で紹介する。

30代:クラウド認定資格に関心が集中

 30代では、40代、50代と比較すると最も「AWS認定」の保有割合が高い傾向にあった。年齢別保有割合でAWS認定が上位3位に入ったのは30代のみであり、特にクラウド関連の関心が強い年代ともみれる。

1位   基本情報技術者
2位   ITパスポート試験
3位   AWS認定各種
4位   ITIL(Information Technology Infrastructure Library)各種            
   応用情報技術者(注)
5位   Microsoft Azure認定各種

注:ITILと応用情報技術者は同率4位。

40代:情報セキュリティマネジメント試験がトップ3に

 3位までの並びは30代と差はないが、40代ではAWS認定が5位に落ち、3位に「情報セキュリティマネジメント試験」と入れ替わる結果となった。

1位   基本情報技術者
2位   ITパスポート試験
3位   情報セキュリティマネジメント試験                        
4位   応用情報技術者
5位   AWS認定各種

50代:国家資格の上級資格が上位に

 50代では、国家資格の中でも難易度が高いとされる「ネットワークスペシャリスト」が5位に挙がった。今までの実務経験に加えて国家資格の取得を昇格条件として設定している企業もあるためか、応用情報技術者が2位に挙がった。

1位   基本情報技術者
2位   応用情報技術者
3位   ITパスポート試験
4位   情報セキュリティマネジメント試験                            
5位   ネットワークスペシャリスト

今後注目する資格は? 30代〜50代、それぞれの考え

 ここまではアンケート回答者が現在保有する資格について年齢別にまとめた結果を見てきたが、ここからは「今後注目される資格」について尋ねた結果を、同じく30代、40代、50代の3つの年齢グループに分けて見ていく。

30代:クラウドベンダー認定資格を挙げる声が多い

 30代では、保有する資格と同様にクラウドベンダーの認定資格に最も回答が集中した。近ごろはAI(人工知能)やRPA(Robotic Process Automation)関連の資格も注目されているが、30代はやはりクラウド関連に関心を寄せる傾向がある。

AWS認定各種/Google Cloud認定各種/Microsoft Azure認定各種                 
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
情報セキュリティマネジメント試験

40代:ITストラテジストなどの上級資格に関心が集まる

 40代以降では「ITストラテジスト」のような上級資格を注目資格として挙げる傾向が強まる。この年代になるとプログラマーのように手を動かすだけではなく、全体的なシステム設計に携わる機会も増えてくる。DX(デジタルトランスフォーメーション)時代において、より戦略的なシステム設計が求められることを見越してか、こうした上級資格に注目しているのだろう。

情報セキュリティマネジメント
ITストラテジスト
G検定
データサイエンティスト検定
Python 3 エンジニア認定基礎試験                            

50代:セキュリティ関連資格に集中

 他の年代と同様にクラウドベンダーの認定資格を挙げる声が多いのに変わりはないが、この年代では特に「セキュリティ」に関連する資格が多く挙がった。ベテラン層になるとセキュリティ責任者を任される機会も増え、また、アンケート実施時期は特に「Emotet」の動きが活発だったことから、よりセキュリティ関連スキルへの投資が増えると見込んでの回答だろう。

DX検定
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
情報セキュリティスペシャリスト
ITストラテジスト
データサイエンティスト検定
CISSP(Certified Information Systems Security Professional)              

 なお、アンケート回答者の属性は、主に情報システム部(33.9%)、製造・生産部門(16.0%)、経営者・経営企画部門(9.7%)、営業・販売部門(9.5%)が中心であった。

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