Salesforce人材に朗報か Salesforceがオープンした求人サイトの特徴を解説
顧客関係管理ソリューション「Salesforce」を提供しているSalesforceは、求人サイトを開始する。人材紹介会社が運営する求人サイトと何が違うのか。
顧客関係管理ソリューション「Salesforce」を提供しているSalesforceは、求人サイトを開始すると発表した。
旧「Twitter」である「X」も求人検索機能を全てのユーザーに開放するなど、求人サイトへの参入企業は増えている。Salesforceの運営する求人サイトは、人材紹介会社が運営する求人サイトと何が違うのか。
Salesforce人材ならではのメリットとは
Salesforceが2023年12月14日(現地時間)に発表した内容によると、同社の学習プラットフォーム「Trailhead」につくられた求人サイト「Trailblazer Career Marketplace」(以下、Trailblazer)に(注1)、同社のパートナー企業がアクセスできるようになった。
このマーケットプレースで求職者は「キャリアモード」をオンにすることで、Trailblazerにプロフィールを公開できる。プロフィールには、Salesforceの経験や職歴、スキル、取得資格などが表示される。その後、求職者は、Salesforceに関連する企業をフィルタリングして検索できる。
雇用主は「候補者検索」を使用して、キャリアモードを有効にしている求職者のスキルや経験、取得資格を、フィルタリングできる。雇用主は独自のプロフィールを作成し、募集職種や各種メディアを紹介することもできる。
このプラットフォームは全ての求職者に開放されているが、雇用主側はSalesforceのパートナー企業のみに限られている。Trailheadのシニアバイスプレジデントであるアン・ウェービー氏は次のように述べた。
「私たちは、データやAI(人工知能)、CRMのスキルに対する需要を把握しており、誰もがSalesforceのエコシステムの中でキャリアを築けることを使命としている」
Salesforceは、求人サイト市場に参入した最新の大手企業である。この市場では、スキルに基づく採用に力を入れている。この分野の大手求人サイトの一つである「Indeed」は、2023年5月に「Skill Connect」を立ち上げ(注2)、求職者が自分のスキルをアピールし、Indeedのパートナーを通じてトレーニングを受けられるよう支援している。また、SkillUp Coalitionは同年3月に、学位を持たない人材に特化したキャリアプラットフォームを発表し(注3)、就業の訓練を受けた求職者と求人を結び付けている。
Xも求人検索機能を全てのユーザーに開放しており(注4)、イーロン・マスク氏はこのプラットフォームを「LinkedIn」の直接の競合に位置付けている。
出典:Salesforce opens job site through Trailhead platform(HR Dive)
注1:Trailblazer Career Marketplace(Trailblazer Career Marketplace)
注2:Indeed launches platform for skills-based hiring(HR Dive)
注3:Nonprofit launches ‘high-opportunity’ job platform for nondegree workers(HR Dive)
注4:X, formerly Twitter, opens job search function to all users(HR Dive)
© Industry Dive. All rights reserved.
関連記事
- 週休3日の求人が過去4年間で140%増になった業界は?
ある業界では、週休3日制の求人広告が過去4年間で40%増加している。「離職率の高さ」「技能不足」「従業員の嗜好の変化」といった課題が山積みの、その業界とは。 - 「X」の求人検索機能「X Hiring」がリリース 競合はIndeed、LinkedIn
Xは求人検索機能「X Hiring」を全ユーザーに公開した。論争を生む求人検索機能X Hiringの概要や、他サービスとの違いとは。 - 優秀な人間が“即閉じ”しない求人の書き方
不適切な求人広告は、結果として求人費の高騰につながる可能性があるという。欲しい人材に求人を届ける4つのステップを解説する。